オーストラリアの地理
オーストラリアは一つのオーストラリア大陸とその周辺の島々、海外領土で構成されます。 オーストラリア大陸は世界で最も小さい大陸ですが、オーストラリアの国土は世界で6番目に大きく、南半球ではブラジルに次いで広い国土を誇ります。
オーストラリア大陸のほとんどは乾燥した砂漠地域に覆われており、人口のほとんどは過ごしやすい気候のシドニー・メルボルン・ブリスベンがある東海岸と、パースのある西海岸に集中しています。大陸はほとんど起伏がなく低地が広がっており、オーストラリア最高峰はキャンベラに近いコジアスコ山で標高2228mです。
オーストラリアはニューサウスウェールズ州・ビクトリア州・クイーンズランド州・南オーストラリア州・西オーストラリア州・タスマニア州の6つの州と首都特別地域、北部準州そして複数の海外領土に別れています。最大都市はシドニーで、後にメルボルン、ブリスベンと続きます。
オーストラリアの気候
オーストラリアは南半球にあるため、日本と季節は逆になります。オーストラリアの主要地域であるシドニーやメルボルンなど海沿いは、温帯性気候と地中海性気候に分類される地域で、過ごしやすいことで知られています
ブリスベンやゴールドコーストがある地域は亜熱帯性気候に分類され1年中暖かいです。 しかしシドニーでは夏の気温が50度を超えることもあり、暑い国であることに間違いはありません。一方で、暖かいイメージが強いオーストラリアですが、南部のシドニーやメルボルンの郊外や南極に近いタスマニアでは雪が降り、スキー場もあります。
ウルルがあるオーストラリア中部やケアンズなどの北部は砂漠性気候や熱帯雨林気候に分類される地域であり、夏は特に暑い地域です。
オーストラリアの産業
オーストラリアの産業として強いのは、農業や鉱業です。 広い国土を生かして小麦の大規模栽培や酪農が行われており、日本には特に多くの肉類を輸出しています。 また、鉄鉱石や石炭などの天然資源にも恵まれており、主要な貿易商品となっています。
日本はオーストラリアの主要貿易相手国であり、オーストラリアも日本にとって主要な貿易パートナーです。
オーストラリアの政治
オーストラリアの政体は立憲君主制で、議会は上院と下院からなる二院制です。独立国家であるオーストラリアですが、イギリス連邦の加盟国であることから、イギリスの女王がオーストラリアの女王をも兼ねています。
過去に何度も共和制へ移行するかの国民投票が行われてきたがいずれも否決されています。オーストラリアでは、18歳以上のすべて人に与えられる選挙権は国民の義務とされており、選挙に行かなかった場合罰金が科されます。
オーストラリアと日本との関係はとても良好です。日本はオーストラリアから主に天然資源を輸入しており、またオージービーフは日本でも人気があります。 オーストラリアの学校では第二言語として日本語を選択することができるなど、オーストラリア人にとっても日本文化は近くにあります。
オーストラリアの歴史
オーストラリアの先住民族であるアボリジニは約6万年前から居住し独自の文化を発展させてきたと考えられている。1770年、スコットランドのジェームズ・クックがシドニーに上陸したことをきっかけに、イギリスの植民地化がスタートしました。
1850年代のゴールドラッシュが起こり、オーストラリア大陸での産業の発展が進むと、 イギリスは自治権を徐々に与えていき、1901年にイギリス連邦の一員としてオーストラリア連邦が誕生しました。
1900年代後半頃からイギリスの影響が小さくなり他の国々との関係が深まると、アジアやアメリカなど多くの国から人々が移住してきて、現在では多民族国家となっています。
オーストラリアでコーヒーが盛んな理由に、過去にイタリア人が大量に移民としてやってきたという理由もあります。
オーストラリアの文化
オーストラリアは多民族国家であり、色々な文化が存在しますが、基本的にはイギリスの影響が強く出ています。
オーストラリアの料理
イギリスで有名なフィッシュアンドチップスは、海に囲まれ魚が豊富に取れるオーストラリアではとてもポピュラーです。
また、オージービーフと呼ばれるように牛肉の生産量が多く、ステーキはもちろんミートパイなど様々な料理で使われます。イタリア移民の影響から、コーヒーの消費量も多いです。
オーストラリアから著名なバリスタが何人も生まれています バーベキューは頻繁に行われ、オーストラリアに1年間留学すれば何度もバーベキューに誘われるでしょう 公園などには無料で使用できるバーベキュー台が設置され、友達、家族などと共に、いつでも楽しめます。
オーストラリアの生活習慣
家の中は基本土足です。街中を歩くと裸足で外を歩いている人をよく見かけます。仕事に関しては。基本家族との時間を大切にし、日本のように夜遅くまで働いている人よりも定時で帰宅する人の方が多いです。
オーストラリアでは水が豊富ではないため、特にホームステイに滞在する際は注意が必要です。 ホームステイでの選択は基本週に1回で、家によってはシャワー時間を決められているところもあります。
オーストラリアの基本的な社会ルール
車は日本と同じように左側を走ります。 オーストラリア人の運転マナーは良く、歩行者優先が徹底されています。 飲酒に関しても厳しく、お酒は専門店または資格のあるレストランでしか購入することができません。
特に若い方は、パスポートなど公的な証明書で年齢を提示しないとお酒を買うことができない場合が多いです。 オーストラリアにチップの文化はありませんが、特別サービスが良かったと感じた場合に渡す人もいます。ただ基本は渡さなくて問題ありません。
またオーストラリアはキャッシュレス社会であり、街中の小さな商店でもカード払いができるところが多く、現金しか受け取らないという店はほとんどありません。
それに伴い、銀行間でのお金の移動もスムーズで、大手銀行間であれば別の銀行ATMからお金を引き降ろしても手数料はかかりません。友達と割り勘をする際も1人がまとめて支払い、オンライン上で割り勘分を支払った人に送金することが手数料がかからずにできます。