留学やワーキングホリデーの滞在先として人気のオーストラリア。シドニーやメルボルンといった大都市を中心に、毎年多くの学生や若者が渡航しています。ただ、オーストラリアは日本の実に20倍以上の国土を持つ大きな国。さまざまな規模の都市が点在し、それぞれユニークな特徴を持っています。
さらに各都市にいくつもの語学学校があるため、どの都市のどの学校に行くのがベストなのか、決めるのに悩む人も多いようです。この記事では、各都市の魅力と代表的な語学学校をご紹介していきます。学校情報については各都市の紹介欄に関連ページのリンクがありますので、詳しく知りたい方はリンク先をご覧になってみてください。
記事の内容を3分動画にまとめましたので、お忙しい方はこちらをご覧ください。
オーストラリアの主要9都市と学校紹介
まずはオーストラリアの主要な都市を見ていきます。観光地としても有名なところが多いため、ご存知の方も多いでしょう。
①ブリスベン(BRISBANE QLD)
ブリスベンはQLD(クイーンズランド)州の州都で、新しいビルが立ち並ぶビジネス街から歩いてすぐのところに自然あふれる公園がいくつも点在する、都市も自然も満喫できる稀有な地域です。語学学校をはじめ、専門学校や大学なども多く、落ち着いて勉強ができる環境が整っています。
ブリスベンの学校
BROWNS (ブラウンズ)
BROWNSはオーストラリア国内で数々の賞を受賞している語学学校です。整った設備はもちろん、細かなクラス分けやテクノロジーを駆使した成績の管理方法で人気な学校です。バリスタコースも開講しているため、ローカルでのお仕事をされたい方にもしっかり英語の学習をされたい方にも大変おすすめです。
TAFE QLD(テイフ クイーンズランド)
TAFEは日本語で職業訓練校と呼ばれ、実践的なスキルや知識を学ぶことができるオーストラリア特有の専門学校です。ローカルの生徒も多く就学しているため、オーストラリアでのコミュニティ作りには最適です。学びたい専攻によって就学プランやコースが変わるため、TAFEクイーンズランドへの就学をご希望の場合は是非ご相談ください。
②メルボルン(MELBOURNE VIC)
メルボルンはthe economist誌の「世界で最も暮らしやすい都市」で4年間連続1位を獲得していたこともあり、初めての留学の方には大変おすすめな地域です。イギリスの面影を残す歴史的な建物や文化が残り、オシャレで過ごしやすい街として人気の都市です。またオーストラリアの中でも1番カフェが立ち並び、コーヒーを楽しみたい方やカフェで働きたい方には魅力的な留学先です。語学学校の数もシドニーに次いで多く、質の高い学校が揃っています。
メルボルンの学校
Discover English (ディスカバーイングリッシュ)
Discover EnglishはCollins Street(コリンズストリート)というDiorやLouis Vitttonなどのブランドが立ち並ぶ通りにある学校です。豊富なアクティビティや手厚いサポートで大変人気があります。毎日アクティビティを開催しているため、メルボルンを満喫したい方やお友達作りをされたい方にはおすすめな語学学校です。
William Angliss Institute (ウィリアム アングリス インスティテュート)
William Angliss Instituteはホスピタリティや観光、クッカリーコースで人気なTAFEです。各コース専用設備が整っており、また経験豊富な教員が在籍しているため、実践的なスキルを身につけたい方や業界知識を学びたい方には大変おすすめです。入学には英語力の条件があるため、進学をご希望の場合は是非ご相談ください。
③シドニー(SYDNEY NSW)
シドニーをはじめとするNSW(ニューサウスウェルズ)州には100校以上の語学学校があり、それぞれの語学学校がユニークな特徴を持っています。シドニーはオーストラリアの中でもIT業が盛んな地域で、現在では専用ICカードではなく、クレジットカードで公共交通機関を利用できるなどデジタル化が進んでいます。オペラハウスや、ハーバーブリッジなど有名な観光スポットを楽しむことができるため、勉強をされたい方にも、オーストラリアを満喫したい方にもおすすめな留学先です。
シドニーの学校
ELSIS (エルシス)
ELSISは就業に向けたワークショップが展開されており、ワーキングホリデーの方には大変おすすめな語学学校です。シドニーでは、同じキャンパス内に大学があるため、現地大学生との交流を深めたい方にも大変おすすめです。また、他の語学学校に比べ日本字比率が低いのもELSISの特徴です。
TAFE NSW (テイフ ニューサウスウェールズ)
TAFE NSWでは様々な学問の就学ができるため、語学の他プラスアルファとして専門の知識を身につけたい方には大変おすすめです。多種多様なコースがあることから、就学人数は43万人を超えており、ローカルの生徒が多いのもTAFE就学の特徴です。コースによって期間や費用、入学条件が異なるため、進学をご希望の場合は是非ご相談ください。
④ゴールドコースト(GOLDCOAST QLD)
長く白い砂浜が続くゴールドコーストは、世界有数のビーチとオーストラリア最大の観光地として世界的に有名です。テーマパークやナショナルパーク、ゴルフ場もあるため、野外アクティビティを満喫したい方にはおすすめの留学地です。語学学校では英語+アクティビティ(マリンスポーツ)などといったユニークなコースも開講されており、日本人学生には非常に人気のある都市です。
ゴールドコーストの学校
Inforum Education (インフォーラム エデュケーション)
ゴールドコーストでしっかりと英語を学びたい方におすすめの学校です。留学生が目標に向けて最短期間で学ぶことのできるユニークなオリジナルプログラムには定評があります。Inforumでは日本人スタッフが、日本人留学生に向け日本語で地域情報や英語の勉強法などを教えるLanguage Life Saverというワークショップを開講しており、初めての留学の方や語学力に不安がある方には大変おすすめな学校です。提携のあるTAFEや私立専門学校にIELTS試験免除で進学することも可能なため、現地での進学を検討している方にも安心の学校と言えます。
Imagine Education (イマジン エデュケーション)
Imagineは付属の語学学校がある私立の専門学校です。TAFEとは異なり、付属の語学学校からエスカレーター式で進学する方が多く、留学生を対象にコースの開講をしています。ローカルの生徒が多く通うTAFEでは勉強に追い付けるか、友達ができるか不安と思っている方には、Imagineのような留学生への理解度が高い私立専門学校に就学していただくのがおすすめです。
⑤ケアンズ(CAIRNS QLD)
オーストラリア北東部にあるケアンズは、人口20万人ほどの小規模な都市です。世界遺産のグレート・バリア・リーフや、キュランダと呼ばれる熱帯雨林があることで観光でも有名な地域です。
ケアンズはワーキングホリデーのスタート地点としてよく選ばれるエリアのため、日本人留学生の数が多く、語学学校内に関しても他の都市と比べ日本人比率が高い傾向があります。ですが、日本人が多いために日本語が通じる店や場所が多く、英語に自信がない方や初めての留学の方には暮らしやすくおすすめです。
ケアンズの学校
OHC (オックスフォード ハウス カレッジ)
全校生徒が100人以下というアットホームな学校です。ケアンズ市内に位置しており、ショッピングセンターやレストランなども近くにあるため利便性は高いです。日本人の多いケアンズですが、生徒数が少なく講師との距離が近いためアットホームな環境で英語を磨くことができるでしょう。
CCEB (ケアンズ・カレッジ・オブ・イングリッシュ & ビジネス)
CCEBでは永住権を目指す方におすすめのクッカリーコースがあり、語学コースともに人気のある学校です。コース内でも永住権取得を目指される生徒が多いため、お互いを高めながら就学ができるでしょう。コースの詳細や費用については、是非お問い合わせくださいませ。
⑥パース(PERTH WA)
西オーストラリア州に位置するパースは、世界中から年間5万人以上の留学生が訪れる人気の都市です。歴史的な建造物や文化も色濃く残り、ヨーロッパ的な雰囲気も味わいながら生活することができます。
のんびりした印象の街が多いオーストラリアの中でも、ひときわ「リラックスして暮らせる」街として観光客・留学生いずれにも評価される街となっています。カラッとした快適な気候とフレンドリーな人々に囲まれて、充実した学生生活を送ることができるでしょう。
パースの学校
Milner (ミルナー)
Milnerは家族経営で行っている小中規模の語学学校です。家族経営というアットホームな就学環境は留学生に大変人気があり、就学後のアンケートでは卒業生の多くがMilnerにまた通いたいと答えています。生徒と教員、スタッフの距離が近いため、質問がしやすく、人前で話すのが苦手な方や英語に自信がない方には大変おすすめな語学学校です。
TAFE International WA (テイフ インターナショナル ウエスタンオーストラリア)
TIWA(TAFE International WA)は西オーストラリアにある5つのTAFEが集まった教育機関です。17のキャンパスがあり、学科やコースによって通うキャンパスが異なるため、学校決めの際は注意が必要です。シドニーやメルボルンなどの大都市と比べ、生活費用を抑える事ができるため、進学など長期的な留学を費用を抑えて行いたい方には大変おすすめな選択肢です。
⑦アデレード (ADELAIDE SA)
オーストラリア大陸中南部にあるアデレードは、年間を通してカラッと晴れた日が多い過ごしやすい都市です。物価が高いとされるシドニーなどの他都市と比べると物価も交通費なども安く、その点で生活がしやすいと言えます。控えめな都市という印象ですが、ビーチなど自然にも恵まれ、穏やかな環境の中で学ぶことができるでしょう。
アデレードの学校
ILSC (アイエルエスシー)
ILSCはオーストラリアだけでなく、世界に9キャンパスを展開する大規模な語学学校です。またILSC特有の選択制のカリキュラムは、ご自身の学びたいことにフォーカスができるといった点からどこの都市でも人気があります。同じカリキュラムだと飽きてしまう方や、学びたい分野が明確にある方には大変おすすめな語学学校です。
⑧バイロンベイ (Byron Bay NSW)
オーストラリア最東端にあるバイロンベイは、ブリスベンから車で2時間ほどの距離に位置しています。。ビーチ沿いには独特の雰囲気を持つ商店街もあり、地元のレストランやお店が立ち並んでいます。。日本人が少なく、自然に恵まれた場所ですので、サーフィンなどのマリンスポーツと勉強を両立させたい方にはおすすめの留学先です。
バイロンベイの学校
Lexis English (レクシス イングリッシュ)
Lexisはオーストラリア国内にキャンパスを展開している語学学校です。バイロンベイ校に関してはビーチまで徒歩10分の好立地にある学校です。ヨーロッパ出身の生徒が多く、多様な文化に触れながら英語の学習に集中できます。アカデミックサポートが手厚く、先生との面談が定期的に設けられているため、長期的な就学や、進学へ向けた就学を検討されている方には大変おすすめな語学学校です。
⑨ヌーサ (NOOSAHEADS QLD)
クイーンズランド州の南東に位置する街で、温暖な気候のリゾート地として知られています。年間を通して、サーフィンやスキューバダイビングなどのマリンスポーツを体験することができるため、オーストラリアならではの生活を楽しみたい方にはおすすめの地域です。
ヌーサヘッズの学校
Lexis English (レクシス イングリッシュ)
Lexisはヌーサにもキャンパスを構えています。シドニーやブリスベンにもキャンパスがあるため、バイロンベイやヌーサなどの田舎都市での生活に飽きてしまった場合でも、転校制度を使って新しい環境で刺激を受けながら就学に励むことができます。
オーストラリアのその他の都市と学校紹介
ここまでは主要な都市の紹介をしてきました。世界的に知られた街も多かったことと思います。ここからは、もう一歩踏み込んだ中小規模の都市や街を解説していきましょう。メジャーな大都市部に比べ、観光客も長期滞在者も比較的少ないエリアが多く、英語と現地の文化を深く学ぶにはうってつけと言えるかもしれません。
⑪キャンベラ(Canberra NSW)
オーストラリアの首都はシドニーと誤解されがちですが、実はこのキャンベラが首都になります。首都ではあるものの、都市としての規模は小さく人口は40万人ほどのエリアです。オーストラリア南東部にあるキャンベラは、ちょうどシドニーとメルボルンの中間あたりに位置しています。
首都ということで政府に関係する建物や、記念館や博物館など文化的な場所が多く存在する都市でもあります。シドニーやブリスベンなど有名な都市とは違った雰囲気の街ですので、独自の味わいがある学生生活が送れるかもしれません。
キャンベラの学校
University of Canberra (キャンベラ大学)
キャンベラ大学は1967年に設立された大学で、付属語学学校も併設されています。留学生に理解があり、さまざまな生活サポートやアカデミックサポートが用意されています。また、TAFE NSWやTAFE QLDと提携を結んでいるため、それぞれのTAFEから編入することも可能です。コースや学位によってプランが大きく異なるため、就学をご希望の場合は是非ご相談ください。
⑫コフスハーバー (Coffs Harbour NSW)
コフスハーバーはニューサウスウェールズ州の北東部に位置する、3万人弱が暮らす小さな街です。人口は少ないものの、観光名所に恵まれた観光都市であり、生活の利便性にも優れた街と言えます。自然豊かなオーストラリアの中でもひときわ自然が多く残る土地なので、静かで落ちついた環境で勉強したい方にはぴったりかもしれません。
コフスハーバーの学校
キャス トレーニングインターナショナルカレッジ
国際色の豊かな学校で、南米やヨーロッパからの学生が多いことが特徴です。世界30カ国から集まってきたクラスメートと触れ合えるため、多様な文化を学ぶことができるでしょう。比較的アクセスの良い立地で、自然環境と利便性を両立した、通いやすい学校となっています。
⑬ホバート (Hobart TAS)
ホバートは、オーストラリア最南端の島・タスマニアの州都で、人口は周辺地域ふくめ20万人ほどになります。温暖な気候が特徴のオーストラリアにあって、赤道から離れているため比較的涼しい気候となっています。
土地の4分の1が国立公園というタスマニア島の都市であり、大自然に囲まれた生活が期待できる街でもあります。シドニーやメルボルンとは違った、歴史を感じさせる環境で学業に励みたい方にはぴったりの場所と言えるのではないでしょうか。
ホバートの学校
University of Tasmania (タスマニア大学)
タスマニア大学はオーストラリア国内の大学の中でも環境学が有名な大学です。大自然が広がるタスマニアならではの専攻があり、また付属語学学校も併設しているため、タスマニア内で語学+大学進学という就学プランを組むことができます。
まとめ
いかがでしたか?オーストラリア各都市の特徴と学校についてご紹介してきました。ブリスベン、シドニー、ケアンズといった日本でも有名な都市はもちろん、そこまでメジャーでない中小規模の街にも、それぞれユニークな自然や文化があるのがオーストラリアの魅力です。エリアごとの魅力や学校の情報をよく理解して、ご自身の目的に沿った選択をしていきましょう。充実したオーストラリア生活が送れるよう、応援しています。