留学やワーキングホリデーと言えばまず浮かぶのがオーストラリア。温暖な気候にフレンドリーなオージー。人気のオーストラリア留学を考えたら知っておきたいのが「単位認定留学」というもの。
日本の大学を休学せずに留学ができる嬉しいシステムです。また休学をしないので4年で卒業ができ、就職活動にも遅れをとりません。
ここでは、そんなオーストラリアの単位認定留学について、概要からメリットやデメリット、留学費用などをまとめてご紹介しています。ぜひ一度読んでみて下さいね。
目次
単位認定留学とは?
単位認定留学とは、日本の大学に在学中に海外の大学に留学をして、留学先での単位を日本の大学の単位として認められる留学の事です。この単位認定留学は私費留学となり、大学の交換留学とは異なります。よって、留学先の学費の負担や、現地での生活費など基本的にはすべて自己負担となります。
単位認定留学の絶対条件
単位認定留学の条件として、まず在学中の日本の大学に認定留学の詳細を確認する必要があります。海外の提携大学のみで単位認定しているところも多いです。
興味を持ったらオーストラリアのどの大学のどのコースで、また大学付属の英語も可能かどうか、期間はどのくらいかなど、すべての情報を集めましょう。
単位認定留学は、在学中の日本の大学が認定してはじめて可能となるものなので、事前にしっかりと確認をしておくことが絶対条件です。
単位認定留学は休学留学とは違う?
単位認定留学は私費留学ですが、海外の留学中の単位が認められるので、普通の留学とも異なります。留学を考える場合に、現在在学中の大学の休学をする方がほとんどですが、この単位認定留学では休学扱いにはならず、在学中のままとなるので、卒業が遅れることなく留学ができます。
休学留学についてはこちらをご覧ください。
単位認定留学は交換留学とは違う?
単位認定留学と交換留学は、似ているようですが実際は違います。 交換留学の場合、通っている日本の大学内で選考があり、選考を通過した方だけが行ける狭き門となっています。
この為、交換留学のほとんどの場合、日本の大学に学費を納めていれば、留学先では学費を支払う必要がありません。また手続きなども日本の大学を通して行います。
一方、単位認定留学は、留学先の大学などが条件を満たして入れば、誰でも留学が可能です。しかし留学費用は私費となり、手続き等も自分でエージェントなどを通して行う必要があります。
ちなみに、単位認定留学において、留学先の学費とまた日本の大学でも在籍扱いになっている為、学費を支払う必要があるかどうかは大学によって異なるので、この点も事前にしっかりと確認しておきましょう。
オーストラリア単位認定留学の5つのメリット
それでは、単位認定留学のメリットはどんなものがあるのか?5つ挙げみましょう。
①日本の大学を休学せずに単位を取得できる
前述にもありますが、日本の大学を休学することなく留学を実現できるというのが最大のメリットです。
大学を休学する場合には休学費用がかかる場合もありますよね。また、休学をすればまわりの学年から1年遅れるという不安もあります。「留学してみたいけど、大学があるし」というのは、多くの学生の悩みどころ。そんな方には理想の単位認定留学と言えるでしょう。
②日本の大学を4年間で卒業できる
単位認定留学では、休学せずに留学ができるので卒業も遅れません。卒業が遅れると就職の時期もずれたりと、不便なことが多いものです。しかし単位認定留学では、きっちり4年で卒業できるので、年齢をよく聞かれる日本では嬉しいメリットです。
③就職活動でアピールできる
大学生が最も気になる就職活動。もちろん人によっては、大学生活の中でさまざまなアピールポイントがあるでしょう。単位認定留学も大学生活の中の一コマかもしれませんが、就職活動で自信をもってアピールできるポイントともなりえます。
というのも、留学生活は決して楽しいだけではなく、語学で苦労したり海外ならではの経験ができるからです。そんな経験を積めば、自信を持って話すことや物怖じしない態度がついたという方も多いですよ。
④国際感覚が身に着く
オーストラリアは多民族国家です。人口の約4分の1以上が移民と言われるオーストラリアでは、あまり外国人という意識がありません。また、現地の大学でも世界中から集まった学生が日々切磋琢磨して学んでいます。
英語が第2外国語だからという言い訳も通用しません。そんな中で大学生活を送ることは、日本にいては学べなかったであろう国際感覚やコミュニケーションを学ぶことができます。日本の大学に在籍しながら海外で学ぶのは一石二鳥の学び方ですね。
⑤プレゼン・ディスカッション能力を伸ばせる
オーストラリアの大学の学び方は非常にバラエティに富んでいます。教授の話を聞くだけでなく、学生がプレゼンテーションを行ったり、グループワークで競い合う、など積極的な授業態度が必要となります。
日本人ははプレゼンテーションが苦手、ディスカッションが苦手という方も多いですが、ここで鍛えておけば後々にとても役にたつ能力です。そして、そんな苦手分野を英語でやり遂げたという自信は、留学の醍醐味とも言えるでしょう。
オーストラリア単位認定留学の5つのデメリット
ここからは、そんなメリットも多いオーストラリアの単位認定留学ですが、デメリットも確認しておきましょう。自分に合った留学にする為にも、事前にしっかりと準備ができればいいですね。
①自分の在籍大学によって条件が違う
単位認定留学は、在学中の大学の条件にあわせた留学先で、条件に合った期間の留学をしなければなりません。全く自由な留学とは異なるので、自分の大学では自分の行きたい大学やコースなどが認定を受けることができない可能性もあります。限られた留学という点はデメリットと言えます。
②学費がかかる
交換留学との違いという点でも記載していますが、単位認定留学では留学生の大学に学費を支払わなければなりません。オーストラリアの大学や語学学校などは、日本の大学と比べても決して安いものではありません。
また、日本の大学は在学扱いとなった場合の学費も支払う必要がある場合は、一度にかなりの出費がかかりますね。事前にしっかりと確認、計画をたてておきましょう。
オーストラリア留学費用の相場については以下をご覧ください。
③留学費用が高い
オーストラリアの特に人気の大都市、シドニーやメルボルンでは近年物価の高さが目立ちます。日本よりも物価が高いので、ハウスシェアやルームシェアをしての生活でもかなりの生活費がかかります。費用を抑えるには、ブリスベンやパースなどに行くことをお勧めします。
④手続きを自分で行う必要がある
単位認定留学は私費留学です。大学の条件に合った留学先を見つけたら、それに伴う必要な留学準備はすべて自分で行っていく必要があります。申込書などはもちろん英語ですので、慣れない方には難しいかもしれません。
もちろん、留学エージェントを利用して大学にコンタクトをとったり滞在先などの手配が可能ですが、交換留学などと違い大学を通してという訳ではないので、注意が必要です。
⑤高い英語力が必要な場合がある
日本の大学によっては、現地の大学の付属語学コースなども単位認定として認めている学校もありますが、別の大学では語学コースなどは認めず、大学での講義のみを認定している場合もあります。
大学付属の語学学校には入学要件に一定の英語力が求められる場合もあり注意が必要です。決して簡単ではないですが、日頃から語学の勉強をすすめておくことをお勧めします。
オーストラリア単位認定留学(半年間)の費用目安は210万円
それでは、ここからは気になる単位認定留学の費用をみていきましょう。学費や生活費、また留学前にかかる金額はどのくらいか?事前にしっかり確認して留学生活を実現させたいですね。
半年間の留学費用の目安が下記の表です。目安としては、半年間で合計約206万円~323万円です。
項目 | 費用(円) |
---|---|
学費 | 80万円~120万円 |
住居費 | 48万円~80万円 |
生活費(食費以外) | 15万円~37万円 |
食費 | 32万円~45万円 |
航空券代 | 6万円~10万円 |
ビザ申請料金 | 16万円 |
パスポート申請料金 | 0~1.5万円 |
海外旅行保険代 | 9~12万円 |
健康診断費用 | 0~2万円 |
合計 | 206万円~323万円 |
学費
単位認定留学の場合、大学、または大学付属語学学校、専門学校など自分の選べる学校が変わってきますので、ご自身に合わせて確認してみて下さい。ここでは下記の3種類のおおよその金額をご紹介しています。学校によって違いますので、自身の学校が決まったら再度確認して下さいね。
- 大学
- 大学付属語学学校
- 専門学校(TAFE)
大学
大学の正規授業料は1タームで平均約80万円~120万円。理工系になるともう少し高い傾向にあり、1ターム150万円くらいのところもあります。日本の大学に比べて決して安くはありませんが、アメリカの大学に比べるとオーストラリアは手の届く範囲と言えるでしょう。
大学付属の語学学校
大学付属の語学学校は、週平均300ドル~400ドル(約24,000円~32,000円)です。半年の24週であれば58万円~77万円。
TAFE(専門学校)
オーストラリアの専門学校のTAFEと呼ばれる学校。こちらは分野によって料金がかなり異なりますが、比較的安く設定されているところも多く、1タームで平均約50万円~80万円です。このように学費は学校によってかなり違ってきますので、エージェントなどを通して確認しておくことをお勧めします。
現地でかかる費用
次に現地の費用にはどのようなものがあるのか?下記の3点に分けてみていきましょう。
- 住居費
- 生活費
- 食費
住居費
オーストラリアで最も一般的な滞在方法はシェアハウスです。他の滞在方法はホームステイや学生寮といった滞在方法もありますね。
オーストラリアでは何かと週での料金表示となりますのでご注意ください。
シェアハウス
平均週150ドル~300ドル(12,000円~24,000円)、半年で約28万円~57万円です。
ホームステイ
ホームステイでは、半年で約40万円~60万円。食事付きのところでは、日々の食費は安くつきますし、自炊の苦手な人には助かる滞在方法です。
学生寮
学生寮は、学校によってあるところとないところがありますが、その学校から便利な場所にある場合が多く、人気もあります。友人作りにもいいですね。半年で約30万円~50万円です。
生活費と食費
生活費は半年で約50万円~80万円です。食費が主で月額約5万円~7万円。その他交通費や交際費などの平均金額です。オーストラリアでは特に都市部のシドニーやメルボルンでは物価が高めとなっているので注意しておきましょう。
準備費用
それでは、留学の準備段階で必要なものはどんなものがあるのか?以下5点を見ていきましょう。事前に申請後、少し時間のかかるものもあるので、しっかりと計画をたてて留学準備をすすめていきましょう。
- 航空券代
- ビザ申請料金
- パスポート申請料金
- 海外旅行保険代
- 健康診断費用
航空券代
日本とオーストラリアの往復航空券の料金は、約6〜15万円です。ただし、航空会社や時期によって異なります。できるだけ費用を抑えたい場合には、格安航空会社(LCC)を利用するといいでしょう。また、GWや夏休みなどは往復航空券が30万円くらいになることもあります。留学が決まれば早めに航空券をチェックしておきましょう。
ビザ申請料金
学生ビザの申請費用は1,600ドル(約160,000円)です。
パスポート申請料金
パスポートを新しく作る方は、5年間有効なもので11,000円。10年間有効なもの(20歳以上)で16,000円が必要です。
海外旅行保険代
海外留学保険は、半年で約9万円~12万円です。
また、学生ビザで留学する場合、OSHCという外国人留学生健康保険への加入が義務付けられています。これは、オーストラリアの国民健康保険のメディケアに相当するもので、半年間で約20,000円です。
これには、海外留学保険のような盗難などの補償はないので、別途留学保険も加入しておくと安心です。
健康診断費用
健康診断は通常不要ですが、求められた場合は約2万円です。
留学中のアルバイト
ここまでかかる費用に関してご案内してきましが、最後にオーストラリアで稼げるアルバイトについても少しご紹介していきましょう。オーストラリアでは、学生ビザの場合でも就労が認められています。
ただし、就労には条件があり、2週間で48時間以内と定められています。物価の高いオーストラリアですので、学生でアルバイトをしている方も多いです。
ちなみに2019年度の最低賃金が19.49ドル(約1,500円)と非常に高いので、少しのアルバイトで生活費を賄えますね。また、飲食店でのアルバイトでは賄いがついていると食費が浮くというメリットもあります。
最低賃金でも週に20時間1ヵ月働くと1ヵ月で約12万円の収入になります。勉学に支障のない程度のアルバイトは、会話力もアップのとてもいい経験になりますよ。
単位認定留学におすすめの語学学校ベスト5
さて、単位認定留学の概要や費用をご理解いただきましたので、いよいよ学校を選定していきましょう。単位認定留学にも大学、大学付属語学学校、専門学校の3種類ありますが、ここでは最も人気のある大学付属語学学校に絞ってご紹介します。
単位認定留学の場合は日本の大学側が単位として認めるかがまず必須条件になってきますので、先輩方が実際に行った学校が安心です。
ここでは、弊社から過去にご紹介した人数順で語学学校ベスト5をご紹介します。
1位 グリフィス大学付属語学学校
授業料:$328/週~
キャンパス:ブリスベン、ゴールドコースト
オーストラリアで単位認定留学される時にまず名前があがるのがこのグリフィス大学付属です。グリフィス大学は学生数5万人近いマンモス大学で、特に環境学やホスピタリティ分野に強みを有する名門です。
毎年多くの単位認定留学生を受け入れているため、受け入れ態勢も万全で安心して留学いただけます。
キャンパスはブリスベンとゴールドコーストですが、ゴールドコーストがグリフィス大学のメインキャンパスなので、大学の広大な土地でオーストラリアの学生生活を満喫したいという方にはゴールドコーストキャンパスがおすすめです。
語学学校を修了された方には以下のような修了証が発行されます。きちんと大学のロゴも入ってますので日本の大学側にも単位が認めてもらいやすいです。
2位 RMIT大学付属語学学校
授業料:$430/週~
キャンパス:メルボルン
RMIT(ロイヤルメルボルン工科大学)は120年以上の伝統がある大学の一つです。これまであまり日本人向けにマーケティング活動を行っていなかった大学のため、付属語学学校にも日本人がまだ少なく、国籍比率を重視する方におすすめです。
3位 サザンクロス大学付属語学学校
授業料:$350/週~
キャンパス:リズモア、コフズハーバー、ゴールドコースト
キャンパスは3つありますが、メインキャンパスはリズモアです。ゴールドコーストから南に車で1時間半程度の場所です。
一般英語は初級クラスから上級クラスまでありますので、ご自身のレベルに適したクラスで学ぶことができます。
4位 カーティン大学付属語学学校
授業料:$395/週~
キャンパス:パース
オーストラリアの大都市は多くが東海岸に位置していますが、西海岸唯一の大都市がパースです。2019年からはANAが直行便を就航しましたのでアクセスもしやすくなりました。
大学付属語学学校は都市部から離れていることが多いのですが、このカーティン大学は市内から車で10分程度と便利な場所にあります。
パースはアルバイト先も探しやすい場所のため、働いてお金を稼ぎながら学ぶのにおすすめです。
工科大学らしく最新設備が導入されており、オンライン教材なども充実しています。
5位 メルボルン大学付属ホーソン英語学校
授業料:$470/週~
キャンパス:メルボルン
オーストラリア屈指の名門大学であるメルボルン大学の付属語学学校です。名門大学で学びたい方には人気の大学なのですが、少し費用が高めなのが難点です。
また、「大学付属」と名前は付いているものの、運営自体は私立語学学校であるNavitas Englishが行っており、修了証にメルボルン大学のロゴは入りません。
そのため、通われている大学によっては、そもそも単位認定留学先として認めてもらえない可能性もありますので事前に確認しておきましょう。
人気の単位認定留学先ベスト5をご紹介しましたが、他の大学付属語学学校も見てみたいという方は以下よりご覧ください。
まとめ
さて、ここまでオーストラリアの単位認定留学についてご案内してきましたがいかがでしょうか?交換留学などとは違いあまり知られていない留学ですが、メリットもたくさんありますよね。
普通の留学に迷っている方も、知っていればこんな留学方法もあるんだ!と思って頂けたのではないでしょうか。ぜひ一度単位認定留学についてお問い合わせをしてみて下さいね。
過去に当社をご利用いただいたお客様の大学(一例、順不同)
- 東京大学
- 京都大学
- 岡山大学
- 広島大学
- 鳥取大学
- 同志社大学
- 関西学院大学
- 津田塾大学
- 神田外語大学
- 名古屋外国語大学
- 東京理科大学
- 桃山学院大学
- 関西国際大学
- 昭和女子大学
- 共立女子大学
- 酪農学園大学
- 大東文化大学
- 東京経済大学
- 国際医療福祉大学
- 共愛学園前橋国際大学
- 金沢工業大学
- 福岡女学院大学