日本のグローバル化がますます進み、いまや幼少期から英語を学ぶことが当たり前になりつつあります。小学校で英語講師をしたい、インターナショナルスクールで働きたいという方も多いのではないでしょうか。
J-Shineの資格は日本でも取得することができますが、やはり英語圏で勉強した方が活きた英語、英語の教え方を学ぶことができます。
なぜなら、オーストラリアの小学校で実習を受けることができるからです。
オーストラリアには比較的費用を抑えながらJ-shine(児童英語教師資格)の資格が取得できる学校がございますのでぜひご覧ください。
現在、J-shineは案内不可となっております。
目次
児童英語教師資格(J-shine)コース概要
2011年より日本でも小学校での英語教育が必須化されました。
J-shineコースとは、日本の小学校で英語を教えることのできるNPO小学校英語指導者認定協議会認定の資格である小学校英語指導者資格(J-shine)を取得するためのコースです。
将来、日本で児童英語教師として働きたい方、子供が好きで英語を使って仕事をしたい方、英語習得の証として何か資格を取得したい方、すでに教員の資格を持っていてスキルを増やしたい方や海外の小学校教育について学びたい方など、J-shineコースは、そんな夢や希望を持たれている方にぴったりのコースです。
英語教師と聞いて、英語の勉強ということを思い浮かべがちですが、児童英語コースでは、児童の心理学や、教育者としての概念など、英語だけではなく、実践主体のコース科目が用意されています。
オーストラリアでは、現地の教育実習などを経て日本では学べない国際文化を体験でき、将来の日本の英語教育が求める人材として活躍できるようコースが組まれています。
児童英語教師資格コース卒業後の進路は?
日本に住んでいても外国人と出会うことは当たり前の時代になっており、都会だけでなく郊外でも外国人とコミュニケーションする機会が頻繁にあります。
そうした状況なので、子供のころから英語を学ぶことは当然の選択肢になっておりますので、子供向けに英語を教えられる人の需要は高まる一方です。子供好き、英語好きの方には児童英語教師はまさに天職と言えるでしょう。
英会話教室、小学校、インターナショナルスクールなど様々な場でJ-shine(児童英語教師資格)を取得した先輩たちは働いています。以下は就職先のほんの一例です。
- ヤマハ英語教室
- 小学館ホームパル
- 英会話のイーオンキッズ
- ECCジュニア
- イッティージャパン
- 私立・公立の小学校、幼稚園、保育園
- インターナショナルスクール
コース期間 / 費用
学校によってコース期間は異なりますが、基本的に実習を含んで6週間~8週間のコース期間を取る学校が多いです。 費用は$2,500前後になります。ここに教材費や入学金などが加わります。また、jshineコース受講前に一般英語コースを受ける組み合わせも人気です!
以下に実際の費用内訳を2パターン(①語学学校あり②語学学校なし)ご紹介します。
パターン①IHブリスベンで語学を4週間学んだ後、キャリアアップで6週間J-Shineを学んだ場合
J-Shineに入学するには中級程度の英語力が求められるので、英語力があまりない方は4週間程度語学学校に行く必要があります。
IHブリスベンではそんな方のために、語学学校とJ-Shineをセットにして割引を提供しています。
内容 | 費用 |
---|---|
入学金 | $ 150 |
教材費 | $ 60 |
一般英語授業料 | $ 1,440 |
J-Shine授業料 | $ 2,100 |
実習費用(オプション) | $ 400 |
合計 | $ 4,150 |
パターン②キャリアアップで6週間J-Shineを学んだ場合
座学4週間、実習2週間の計6週間のコースです。
内容 | 費用 |
---|---|
入学金 | $ 100 |
教材費 | $ 0 |
授業料 | $ 2,100 |
実習費用(オプション) | $ 400 |
合計 | $ 2,600 |
上記費用はキャンペーン価格適用後の費用です。キャンペーン内容は定期的に変わりますので最新情報はお問い合わせください。
実習はすでに日本で経験のある方などは免除になる場合がございます。こちらも詳細はお問い合わせください。
児童英語教師資格コースへの入学が可能なビザは?
J-shineは基本的には観光ビザやワーキングホリデービザ向けのコースとなっています。
ただし、学生ビザでも受け入れ可能な学校があったり、長期間で語学コースと組み合わせる場合は学生ビザでも受講可能です。
ビザについては当社が無料でサポートしておりますのでご安心ください。
児童英語教師資格(またはjshine)コースのカリキュラムは?
子供に英語を教えるための知識を学ぶ
英語を母国語としない12歳以下までの児童に向けて英語を英語で教えるための指導法を学びます。
児童心理学、言語学の基礎、言語習得の過程、評価法、クラスルームマネージメントの技術、そして歌や絵本などのアイテムを使っての年齢に合わせた英語教授法など、児童英語指導に必要な知識を教わります。
例えば、本の読み聞かせ一つを取っても年齢によって効果的な方法は異なります。
幼児に向けては動物の鳴き声や簡単な言葉などをジェスチャーなども交えながら読み聞かせていくのに対して、小学校高学年に向けては本の内容がきちんと伝わるように読むなど、それぞれの年齢にあった子供の知的好奇心を満たす効果的な指導法を学習します。
また、発音など英語のスキルを伸ばしたい方にとっても役立つのがフォニックスの勉強です。フォニックスとは、英語圏の幼稚園や小学校などで英語をどうやって読むかを教える教授法で、単語の文字と音の関係のルールを知ることで、知らない単語も推測して正しく発音できるようになるというものです。
アサインメントの提出がある学校もあり、またテストも実施されます。
実技レッスン
理論の部分で勉強したことをもとに、本番さながらに絵や折り紙などのアイテムを使ってクラスで実技レッスンを行います。幼児に向けて、小学校低学年に向けて、高学年に向けてなどそれぞれの年齢に向け模擬を行ってはクラスメート同士でフィードバックを交換します。
また、先生からの的確なフィードバックやアドバイスを受けます。実技レッスンの模様をビデオで撮影してくれる学校もあり、客観的に自分のレッスンを振り返ることもできます。
実技レッスンとはテストの側面もあり、規定の基準のもと合否がでます。評価基準を超える実技レッスンを重ねることで、即戦力が身に付きます。
日本の教育について学ぶ
日本独自の教育方法や教育現場について学びます。小学校における1日のスケジュールを把握し、朝の会や給食の時間などの意義について学んだり、学級担任と外部指導者の役割などを理解します。また、大人数のクラスでの指導法や、英語を通しての異文化理解の方法などについて学びます。
実習
計50時間以上の実習を行います。幼稚園やチャイルドケアセンターなどを訪れ、教師がどのように指導しているか、どのようにマネジメントしているか見学します。
また、クラスでの模擬演習のフィードバックを踏まえて現地の子供たちを前にミニレッスンを行う場合があります。
これまで勉強してきた成果を思う存分発揮するとともに、実際に子供たちと触れ合うことで改善点などを見出します。教師の子供への接し方やクラスマネージメントの仕方、英語でのやり取りの仕方などをレポートで提出します。
小学校見学
学校によっては小学校の見学プログラムが組み込まれているところがあります。実際に現地の小学校を訪れ、どのような英語教育法が実施されているのかを見学することができます。(※J-shineのカリキュラムにはTECSOLという児童英語教師養成コースが含まれています。)
TECSOLは、主に子供に英語を教えるための教授法を学び、模擬レッスンを行う部分です。J-shineコースとは、TECSOLに日本の教育現場についての知識習得カリキュラムと計50時間以上の実習を加えたものになります。
学校によってはTECSOLコースでも実習を行うところがあります。(※コース終了後にはこのTECSOLのコース修了書とJ-shine資格を取得できます。)
カリキュラム例
- オリエンテーション
- 児童英語教育概論
- 児童心理学
- 言語学の基礎
- 教室で使う英語
- 行事と文化
- 就職活動
- 評価法
- 教材道具とその使い方&メディア
- アクティビティ
- 幼児の為の教授法
- 幼児の為のレッスン
- 実践に向けての個別マイクロカウンセリング 幼児
- 低学年児ビギナーの為のレッスン
- 実践に向けての個別マイクロカウンセリング 低学年
- 高学年児学習初心者の為のレッスン
- 低学年と高学年生学習者継続者の為のレッスン
- 低学年生学習者の為の発音矯正レッスン
- 高学年生学習者の為の発音矯正レッスン
- 実践レッスン
- 発音矯正
- 教授法、絵本を用いた指導法
- 集中訓練プログラム
- 現地幼稚園研修
- 最終テスト、筆記試験
カリキュラムについては卒業生の体験談をご覧いただくのも参考になります。
児童英語教師資格コースには、日本語版と英語版がある??
J-shineコースには、主に日本語で学ぶコースと英語で学ぶコース、そして両方の言語を組み合わせたコースがあります。
日本語版
ほとんどの授業を日本語で学びます。ただし、ネイティブスピーカーから教わった方が良い発音やフォニックスなどの部分に関しては英語で行われます。学校によっては日本人が苦手とする発音等の部分について、英語版よりも比重を置いたカリキュラムを採用しているところもあります。
また実習、模擬も英語で行われます。 入学の際に必要となる英語力は、中級(intermediate)以上となります(TOEIC500点程度)。
英語版に比べて入学しやすく、また、児童心理学や言語習得のメカニズムなど高度で複雑な内容を日本語で学ぶことでしっかりと理解できるというメリットがあります。
英語版
TECSOLの部分は英語で行いますが、日本独自の教育法など日本の英語教育についての知識を深める部分に関しては日本語で授業が行われます。 入学の際に必要となる英語力は、中上級(upper-intermediate)以上です(TOEIC550点程度)。
求められる英語力は日本語版に比べて高くなりますが、英語で学ぶことでご自身の英語スキル習得にも役立ちます。
児童英語教師資格取得後の帰国後の仕事探し
仕事の探し方や自営教室開講のノウハウなどを学べる授業がカリキュラムの中に含まれている学校もあり、帰国後の就職活動もサポートしてくれます。
また、学校によってはコース受講生や卒業生に向けて日本の学校や会社から届いた就職情報を提供しているところもあります。
J-shine(児童英語教師資格)を学べる専門学校5校
J-Shineを取得できる学校はオーストラリアに4校しかありません。
ただし、4校の内、IHブリスベンはJ-Shineパッケージを提供しており、J-Shineの講義は提携先のキャリアップで受けることになります。
また、キャリアアップのゴールドコースト校は実習先のため、まずはブリスベン校で講義を受ける必要があります。
となると、実質的には2校ということになり、都市ごとに以下のようになります。
ブリスベン:キャリアアップ
ゴールドコースト:グリーンアンドゴールドカレッジ
各都市1校しかございませんので、行きたい都市が決まれば自動的に学校が決まってしまいます。
各学校の詳細は下記リンクよりご確認ください。
J-Shine体験談
前田様
受講しようと思ったきっかけは何ですか?
大学を卒業して、就職する前に海外に住んでみたいと考えた時、帰国してからも何か形に残るものが欲しいと考えたのがきっかけでした。元々、英語や海外文化が好きだったのでJ-shineの資格にすぐ興味を持ちました。
J-shineの授業は、どのようなカリキュラムですか?
児童心理学やフォニックス(英語圏の子ども達が読み書きを覚える際に学ぶもの)などの座学研修の後に、対象年齢に合わせたレッスンプランを作成して、模擬レッスンを行います。一区切りごとにテストがありました。レッスンで使う単語カードや、アクティビティで使う備品は自分で準備します。
とても充実した内容ですね。準備とか大変そうですが、その辺りはどうでしたか。
確かに、模擬レッスンの準備や練習は大変でした。授業の後は遅くまで残って準備したり、休日にも練習をしたりしました。ただ、辛くなかったのは一緒に頑張れる仲間がいたからです。年齢も出身地も違う日本人達が、同じタイミングでJ-shineをシドニーで受講した仲間です。
先生役と生徒役を交代しながら練習しました。時には厳しいアドバイスもありましたが、本番では何度も役に立ちました。一緒に食事をしたり、カラオケに行ったりもしました。卒業後も連絡を取るくらい仲良くなりましたよ!
実際に受講してみて、印象に残っていることは何ですか?
オーストラリア現地の保育園で、1週間の実地研修です。今まで授業で習ったことや、練習してきたことを活かしながら、保育園の子ども達と過ごしたことは、とても貴重な経験だったと思います。
現地の子どもたちは、自分のペースで、突然に話したいテーマで話しかけてきます。幼い子供といえど、相手はネイティブですから言葉でのコミュニケーションに苦労しました。かくれんぼしたり、鬼ごっこしたりと、外で遊ぶ時は日本の子ども達と全く同じでした(笑)
現地の保育園ではどのようなレッスンをしましたか?
研修期間がちょうど、日本の七夕でしたので折り紙を使ったアクティビティをしました。あらかじめ細く切った折り紙の端をのりでつなぎ合わせて輪飾りをつくりました。折り紙を四角や三角に折りたたんで端を直線で小さく切った後に折り紙を開くと色んな形ができるんです。それを大きな模造紙に貼ってみんなでポスターをつくりました。
作業を理解した子どもが、他の子にやり方を教えて、それが連鎖していった様子を見た時は感動しました。最後に、織姫と彦星の物語を英語で伝える紙芝居をつくり、それを読み聞かせしました。
こどもたちが、熱心に耳を傾けて話を聞いてくれました。紙芝居を徹夜で作った甲斐がありました(泣)それを、迎えに訪れたお母さんへ話してくれたようで、「日本の文化を教えてくれてありがとう」と言われた時はとても嬉しかったです。
J-shineを検討している方へメッセージをお願いします。
受講した仲間には、現役の保育士さんや、小学校教員もいました。彼女達は、自分のキャリアを支える武器として受講したそうです。帰国後に英会話教室で先生になった仲間が2人います。私もいつか、子どもに英語を教えられたらいいなと思っています。
具体的にこの資格を取った後の目標を持っている方はもちろんですが、そうでない方も、日本でJ-shineを受講する以上に学べるものがあります。頑張ってください!!
佐瀬なつみ様
IH Sydneyにて6週間のJ-shineコースを修了されました。体験談は以下よりご覧ください。
まとめ
J-shine(児童英語教師資格)についてご紹介してきました。J-shineは英語力が比較的低くても取得できる資格であり、弊社からも多くの方がJ-Shine留学を実現されています。
入学要件に英語力が必要なため興味がある方はまずは専門学校が提供している語学テストを受けてみてはいかがでしょうか?
弊社では語学テストの手配やサポートなど全て無料でご提供しておりますのでお気軽にお問い合わせください。