一般的には、大学はそれぞれ、強みとなる分野やコースがあるものですが、シドニー大学の場合は異なります。400以上もののコースを展開していますが、全ての分野において、オーストラリア国内でトップ3、世界ランキングではトップ50に入るという驚異的にハイレベルな教育を行なっています。例えば、薬学部は18位(1位)、芸術・人文科学は12 位(1位)、看護学は12 位(1位)です。カッコ内の順位はオーストラリア国内での順位です。

2022年の世界の企業が求める卒業生ランキングでは4位,オーストラリア国内では5年連続でトップに輝いています。シドニー大学は、ほとんどのコースで、約2週間から1年間のインターンシップを選択科目として設けています。また、大学のキャリアセンターが数多くの企業を招いたエキスポを開催したり、留学生向けのキャリアガイダンスを開催するなど、様々なサポートも行なっています。

大学内には合計6つの図書館がありますが、メインとなる図書館はFisher Libraryです。この図書館は9階建てでは約520万冊もののコレクションがあり、南半球最大の図書館だと言われています。それぞれのキャンパスともネットワークで繋がっているため、この図書館に直接アクセスすることが出来なくても、蔵書や資料を借りることができるので安心してください。また、シドニー大学学生は24時間利用することが可能です。

150年以上も前に建設されたGreat Hall はゴシック形式の歴史的建造物は国家遺産として登録されています。2012年のイギリスのDaily Telegraphによって、世界での最も美しいキャンパス10に選ばれたほど、美しくて、有名なキャンパスです。それゆえに、週末は、ウェディング会場として使われたり、イベント等でプロジェクションマッピングを写したりと、様々な用途に使われています。他にもNicholson Collectionという南半球で最古の美術館では、世界中から集められた芸術作品を鑑賞することが出来ます。

グラフィティとは「落書き」という意味です。数々の美しい歴史的建造物が多いシドニー大学のキャンパス内に、学生が落書きをするのが許されている場所があり、それがこのグラフィティトンネルです。このトンネルの落書きは、ベトナム戦争の際に、戦争に反対だった学生がその気持ちを落書きとして描いたことがきっかけだそうです。今でも学生が、スローガンやストリートアートを描くのが認められているそうです。

シドニー大学は、世界40カ国にある250以上ものの大学と提携関係にあります。その中には、ハーバード大学やイェール大学といった、世界の名門大学も数多く含まれています。他国の大学に短期留学することで、オーストラリアだけでなく、他の国の文化も学ぶことができ、非常に魅力的です。皆さんの視野や価値観が大きく変わることでしょう。

オーストラリアには、日本と異なり、偏差値という概念がありません。QSランキングは様々な項目を元に世界の大学のランキングを出しており、このランキングやTimes Higher Educationでの順位が、大学の大まかなレベルを表していると考えられています。2023年QSランキングにおいて、シドニー大学は、学問の評価93.2点、雇用者からの評価91.7点、学部内の学生の比率15.6点、引用数92.1点、国際的な学部の割合99.3点、留学生数100点、国際的な研究ネットワーク97.3点、そして就職における総合評価90.8点と非常に高い評価を得ています。

シドニー大学はより良い大学になるために2032年までに実現したいことや目標が掲げており、下記のことを近い将来に実現することを明言しています。

 

• 奨学金制度を2倍に増やし、恵まれない環境で学習する学生を支援する
• 西シドニーにおいて教育機会を増やす
• Sydney Biomedical Acceleratorを創り、バイオメディカル分野の研究において権威となる
• 未来のリーダーを育成するためのLeadership Academy の創設。

シドニー大学の今後の更なる発展が楽しみですね。