
オーストラリアはワーホリ先として非常に人気で、毎年世界中から多くの人が訪れています。
今回は、オーストラリアの中でもアデレードに注目し、「どんな街なんだろう」「ワーホリ先としておすすめ?」といった疑問について解説。オーストラリアへのワーホリを検討している方や、アデレードについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
1.オーストラリア・アデレードはどんな都市?
まずは、アデレードがどんな街かについて解説します。他の都市と比べてあまり知られていないので、ぜひ事前にリサーチしてみてください。
1-1.20分圏内ですべてがそろう
オーストラリアは、シドニーをはじめ、メルボルンやブリスベンが大都市として有名です。
アデレードは都会ではありますが、これらの都市に比べると小さめの規模。街自体がコンパクトで、スーパーや病院などすべてが20分圏内にそろっているため「20 Minute City」と呼ばれています。
世界の住みやすい都市ランキングのトップ10に入ったこともあり、2021年は世界3位を記録しました。
1-2.日本人が少ない
アデレードはもともと、イギリスからの移民を受け入れるために作られた歴史があります。そのため、アデレードで暮らす移民はイギリス人をはじめとしたヨーロッパ人が多く、日本人は少ないです。
ワーホリや留学では「現地の日本人とばかり話して、英語力が高まらなかった」ということがよくありますが、アデレードに行けばほとんど強制的に英語を話す環境を整えられます。実際、アデレードの語学学校では日本人率が5~10%程度で、低いと2~4%ほど。
どっぷりと英語環境に身を置きたい方は、非常におすすめです。
1-3.自然と都市のバランスが良い
アデレードは、都会すぎず田舎すぎない、都市と自然のバランスがとれた街です。様々な植物が生い茂るボタニックガーデンや、ハイキングコースがいくつもあるモリアルタ自然保護公園、美しい海のグレネルグビーチなどがあります。
街の中心部は碁盤の目のように整然としており、ショッピングモールやレストラン、カフェ、オフィスなどが立ち並びます。すぐに買い物ができるので、日々の生活に困ることはないでしょう。
平日は都市で便利に生活し、週末になったら緑の中でゆっくりするといった過ごし方ができます。
1-4.気候が日本に似ている
アデレードには四季があり、気候が日本に似ています。
季節 | 気温 | 特徴 |
---|---|---|
春 | 12~22度 | 雨は少ないものの、夜は気温が下がることがある |
夏 | 17~29度 | オーストラリアの中で最も湿度が低く、ジメジメした嫌な暑さを感じない |
秋 | 13~23度 | ほとんど雨が降らず、美しい紅葉を楽しめる |
冬 | 8~16度 | 寒さはそれほど厳しくないが、霜がふる |
日本と似ていますが、南半球のため季節が逆になることだけ留意しておきましょう。
2.アデレードがワーホリにおすすめな理由3選

アデレードは日本人が少ないですが、ワーホリをしたい方におすすめです。その理由を、3つ解説します。
2-1.生活費を安く抑えられる
オーストラリアでは、シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレードが5大都市と言われますが、この中ではアデレードが最も生活費を安く抑えられます。シドニーやメルボルンと比べると、3割ほど抑えられるでしょう。
もちろん、賃料が高いアパートを借りたり、外食ばかりしていたら高くなってしまいますが、「お得なシェアハウスを見つける」「自炊を増やす」といった工夫をすれば、より安く生活できます。
2-2.英語力が上達しやすい
「1-2.日本人が少ない」で解説した通り、アデレードには日本人が少なく、英語を話さざるを得ない環境です。落ち着いた場所でじっくり英語力アップに向き合いたい方にとっては、非常におすすめの都市でしょう。
ただし、いざというときに日本語が通じる人に助けを求めにくい点はデメリットです。「お腹が痛い」「財布をすられた」など緊急時に使う英語は事前にメモしておくと、トラブルにあった時も落ち着いて対応できます。
2-3.最低賃金が高い
オーストラリアは、日本に比べて最低賃金が約2倍も高いです。
2025年4月時点で東京の最低賃金は時給1,163円ですが、オーストラリアの最低賃金は時給24.10豪ドル(2,178円)。通常のフルタイムやパートタイムは最低賃金の金額が適応されますが、カジュアルという勤務体系だと、25%高くなります。
ただし、カジュアルの場合は勤務時間の保証がなく、有給休暇もありません。一方で、とにかく時給を優先したい方にはおすすめの働き方です。
3.アデレードでできる仕事と見つけ方
アデレードではどのような仕事があるのか、見つけ方とあわせて解説します。
3-1.アデレードでできる仕事
アデレードには様々な求人があります。
レストランやカフェ、ホテルスタッフなどはワーホリの方が多いです。マッサージセラピストや語学スタッフ、清掃などの求人も見つかるでしょう。
農業大国のオーストラリアではファームジョブもあり、果物や野菜の栽培を行います。特に収穫の時期は求人がたくさん出ており、食事と宿が提供される場合もあるので、ぜひ探してみてください。
オーストラリアにあるワインファクトリーは多くが郊外に位置していますが、アデレードは街からほど近い場所にあり、無理なく働くことができます。華やかな仕事のイメージがあるかもしれませんが、実際にはラベルを貼ったりワインの段ボールを運んだりといった仕事もあるので、事前に業務内容を確認しておきましょう。
3-2.アデレードでの仕事の見つけ方
アデレードでの仕事は、ネットで見つけられます。
例えば、JAMS.TVにはアデレードを含めたオーストラリア国内の求人情報が載っています。Backpacker Job Boardにはワーホリの方向けの求人情報があり、seekには現地の方向けの情報がまとまっているので、ぜひチェックしてみてください。
他にも、知人・友人からのツテで紹介してもらったり、お店に求人情報が書かれているのを見つけて飛び込みで応募したりもできます。
4.アデレードのワーホリにかかる費用

アデレードでワーホリをする場合、いくらほどかかるのでしょうか。渡航前と滞在中の費用を解説します。
4-1.出発前に必要な費用
出発前にかかる費用は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
ワーキングホリデービザ申請料 | 16万円 |
往復航空券 | 15万円 |
現地で使うキャッシュ | 5万円 |
合計 | 36万円 |
4-2.滞在時に必要な費用
1年間の滞在に必要な費用は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
シェアハウス賃料 | 30万円 |
交通費 | 4万円 |
食費 | 35万円 |
通信費 | 6万円 |
海外旅行保険 | 20万円 |
雑費 | 12万円 |
合計 | 105万円 |
5.まとめ
今回は、アデレードでのワーホリについて解説しました。
日本人が少なく便利な都市であるアデレードは、非常におすすめです。働きながら英語力を高めたい方や、滞在中の生活費を抑えたい方はぜひ検討してみてください。