OETとは?
OET=Occupational English Testとは、医療業界で必要な英語力を判定するための試験です。医師・看護師をはじめ、薬剤師や歯科医など、多くの医療系職種に対応しており、英語を母国語としない方が、オーストラリアで医師登録をしたり、ビザの取得する際に必要な資格になっています。
対応職種:全12職種
医師・看護士・薬剤師・歯科医・栄養士・獣医師・作業療法士・検眼士・足専門医・理学療法士・医療言語聴覚士・放射線技師
OETテストの試験内容
テストはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つで構成されています。すべての試験内容が実際の医療現場で使用される英語や、シチュエーションを想定した問題になっています。
リスニング
患者とのやりとりの会話を聞きとり、出題される問題に解答したり、医療系の講義を聞きとる様な問題が出題されます。AとBのパートに分かれていて、試験時間は約50分になります。
リーディング
医療系の学術的な論文や記事が2つ出題され、それに対して10問~14問の問題に解答します。問題は全て4択のマークシートで、試験時間は約60分です。
ライティング
ここでは各職種に合わせた内容になります。文章作成能力を測るテストになっているので、紹介状や推薦状、カルテなどの作成を行ったり、出題されたトピックに対して文章を書くというような問題が出題されます。試験時間は約45分です。
スピーキング
医療現場で起こり得る状況設定をし、その中で患者に対して的確な医療的説明を行うなどのロールプレイングを実施します。ただし、このロールプレイの中では医学的知識を評価するわけではなく、英語力を測定する試験になります。試験時間は約20分です。
採点方法と結果について
OETは4つの科目ごとにAからEの判定で英語力が測定されます。
A:非常に高い英語力
B:高い英語力
C:良い英語力
D:やや低い英語力
E:低い英語力
オーストラリアの看護師協会に看護師免許を申請する際や、ビザの申請に必要な英語力は、全ての科目でB判定が必要になります。
OET試験対策プログラムについて
OETを受験するためには対策コースがオススメです。語学学校で試験のコツやテクニックを身に付け、スコアアップを目指しましょう!
受講資格
・18歳以上
・上級レベルの英語力 ※希望職種によっても変わります
・オーストラリア国外での医療経験
コース期間
約8週間
コース費用
約$3,000
コース内容
上記のOET試験内容の対策や、専門的な医学用語の学習等を行います。
OETの取得はこんな方にオススメ!
現在、日本からオーストラリアへ看護師として働くために留学をされる方が増えていますが、オーストラリアで看護師登録をする際に、IELTS7.0以上のスコアかOETのB判定以上のスコアを求められます。
その場合医療経験のある方であれば、IELTSよりもOETの方がスコアを取り易いと言われているため、看護師として就職を目指す方にとっては重要な資格です。
また、医療関係の仕事やアシスタントをしている方にとっても医療用語や略語など実践的な英語を身に付けることができるため、現場の仕事に活かすこともできます。