オーストラリア大使館でオーストラリア留学について調べられるって知ってた??

 

日本の中にあるのに外国として扱われる大使館や領事館は、日本に居住する外国人のサポートや、設置国との日本窓口の役割を果たします。日本のパスポートを所有している方は、ほとんどの国へビザなしで観光目的の渡航をすることが可能ですが、 留学や仕事をするためにビザを取得する必要があるときに、大使館を訪れることもあるかと思います。

 

大使館は国交が結ばれている国に職員を派遣し公務を行うところであり、国と国の友好の証でもあります。日本と友好が深いオーストラリアは東京に大使館を、大阪、福岡、札幌にそれぞれ領事館を設置しています。この記事ではオーストラリア大使館の業務内容や、オーストラリア関連情報について紹介します。 これからオーストラリアを訪れる予定の方、オーストラリアに住んでいたことがある方にとって有益な情報を多く解説していきます。

1.オーストラリア大使館の基本情報

大使館は通常、設置相手国の首都に置かれます。 リスク分散や国民の利便性を考慮し、首都以外の都市に領事館が置かれることもあります。 オーストラリア政府は東京に大使館を、大阪・福岡・札幌にそれぞれ領事館を設置しています。

1-1.目的

オーストラリア大使館は、オーストラリア政府の代表として日本に住むオーストラリア国民のサポートが主な業務です。 オーストラリアの日本窓口の役割を果たしており、日本の政府関係者とオーストラリア大使館関係者が協議をしたりと、オーストラリアと日本の架け橋の 役割も果たしています。

1-2.大使

現在のオーストラリア大使は2017年2月に着任したRichard Court (リチャード・コート)氏です。 Richard Court氏は西オーストラリア州出身の政治家で、日本との関係強化への活動を評価され2008年に旭日重光章を受章しています。

1-3.歴史

オーストラリア大使館は東京都三田の13,000平方メートルの敷地にあり、1940年に蜂須賀家が所有していた英国風の建物を公使館と借用、 1952年に敷地を購入し現在に至ります。 現在の在日オーストラリア大使館の建物はオーストラリアを代表する建築設計会社であるDenton Corker Marshall Pty Ltd.によってデザインされたものです。

1-4.場所

  • オーストラリア大使館
  • 〒108-8361 東京都港区三田2-1-14 03-5232-4111

  • 在大阪オーストラリア領事館

〒540-6116 大阪市中央区城見2-1-61 ツイン21MIDタワー16階 06-6941-9271

 

  • 在福岡オーストラリア領事館

〒810-0001 福岡市中央区天神1-6-8 天神ツインビル7階 092-734-5055

 

  • 在札幌オーストラリア領事館

〒060-0005 札幌市中央区北5条西6-2 札幌センタービル17階 011-242-4381

 

1-5. オーストラリア大使館ホームページ

https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/home.html

2.オーストラリア大使館を訪れる

 

2-1.ビザ申請のために

観光や留学の際に必要なビザを申請するために大使館を訪れることがあるかと思いますが、基本的にビザ申請のためにオーストラリア大使館を訪れることはありません。
オーストラリアへの入国は事前に登録したパスポート番号などの情報を照会して管理されるため、 ビザ申請は基本オンラインのみで行われます。 短期滞在のためのETAS、長期留学のための学生ビザ、ワーキングホリデービザは全てオンラインでのみ申請可能です。 その他、パートナービザなどもオンライン申請可能ですが、一部のビザはオンライン申請を受け付けておらず、 必要な書類を在韓国オーストラリア大使館へ郵送する必要があります。

2-2.認証サービス

オーストラリア当局へ提出する書類の正当性を証明するためにオーストラリア大使館もしくは領事館を訪れることがあります。 例えば原本証明のコピーが本当に原本のコピーであるかを証明するスタンプを押してもらったり、宣誓供述書への署名立会いをしてくれたりします。 日本でオーストラリア人と結婚する場合、日本の役所にオーストラリア人の婚姻無障害証明書を提出する必要があります。 この際、オーストラリア大使館へ申請して婚姻無障害証明書を取得することができます。

2-3.イベントで

オーストラリア大使館は、セキュリティの都合上教育関連での訪問も基本断られてしまいます。 したがって、一般人が認証サービスなどの理由がなくオーストラリア大使館を訪れることは基本できません。 イベントなどで大使館内部に潜入できる機会があるのを待ちましょう。

3.オーストラリア大使館でできること・できないこと

 

3-1.できること

  • 各種認証サービス
  • オーストラリア政府に提出する書類に添付する各種書類のコピーや写真が正当であることの認証や、サインが申請人本人が書いたものであることを確かめるために 大使館職員が立ち会いをしてくれます。 しかし、あくまで書類の正当性を認証してくれるものであって、記載内容が受け入れられるかのアドバイスは行っていません。

 

  • オーストラリアのパスポート申請・更新

オーストラリア国籍を有している方は、オーストラリアのパスポートの申請、更新を行うことができます、 申請から受け取りまで3週間ほどかかるので、時間に余裕を持って申請しましょう。

 

  •  オーストラリア出入国記録の申請

オーストラリアでは出入国が電子システム上で管理されるため、出国スタンプや入国スタンプがパスポートに押されることはありません。 もしも、オーストラリアに渡航した経歴を証明したい場合は、在日大使館へ渡航証明を申請することができます。 申請書に必要事項を記入し、大使館へEメールを送信します。 渡航履歴は登録したEメールアドレス宛に送信されます。 詳しくはこちらのページを参照してください

 

https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/faq_aboutaustralia_jp.html#104

 

  •  オーストラリアについて知る

オーストラリア大使館ホームページではオーストラリについての様々な情報を発信しています。 ホームページ上部の「オーストラリアについて」のタブから、オーストラリアについての基本情報はもちろん、より詳しく知りたい人のためのリンクも掲載されています。

 

  • オーストラリア関連イベントに後援名義としてオーストラリア大使館の名前を使用する

オーストラリア関連のイベントを開催する場合、オーストラリア大使館の名前を後援名義として使用したり、大使館ホームページのイベント一覧に掲載してもらうことができます。 イベントの趣旨を大使館へ確認し、広報文化部が掲載の可否を判断します。 詳しくはこちらのページを参照してください https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/faq_culture_jp.html#4

 

 

3-2.できないこと

  • ビザの申請

オーストラリアへの渡航の際に必要なビザの申請は一部を除いて全てオンライン上で行われます。短期的な旅行者のための、簡単に申請できる電子ビザETASの申請はもちろん、ワーホリビザや学生ビザもオンラインで行われます。

オーストラリア大使館・領事館でビザの申請をすることはできません。 申請はオーストラリア移民局のホームページから行うことができ、日本語サイトもあるので個人で申請するのも難しくはないでしょう。 移民局のホームページから行った場合、システム使用料として20ドル請求されます。

この20ドルはカードでのみ支払い可能で、オーストラリア大使館が支払いを代行してくれることはありません。 申請料金は高くなりますが、申請代理業者や旅行会社を通して申請することも可能です。 ワーホリや学生ビザもオンラインからの申請のみとなります 申請には1時間程度かかりますが、費用を安く済ませたい方は自力で申請することもできます。

 

  •  オーストラリアで取得した運転免許証の更新

過去にオーストラリアに住んでいて、現地の運転免許証を取得した方で免許証を更新したい場合は、オーストラリアの運転免許証発行機関へ直接連絡し、 必要な書類を取り寄せる必要があります。 オーストラリア大使館には免許更新に必要な書類は置いていません。 免許更新の際に必要な写真やサインの認証は大使館で受けることができます。

 

  • 各種支払い

例えばビザの申請費用や、オーストラリア国内で交通違反をした際の罰金の支払いなどを、オーストラリア大使館を通して行うことはできません。 関係機関に直接問い合わせる必要があります。

 

  • 法的文書作成のアドバイス

オーストラリアの機関へ提出する書類の内容について大使館がアドバイスすることはありません。 例えばビザ申請の際の記載内容について、大使館からビザが発給されるためのアドバイスを受け取ることはできません。

 

4.オーストラリア大使館のホームページからオーストラリア関連情報を得る

 

オーストラリア大使館の目的として、日本との交流やオーストラリアについて広めることがあります。 したがって、大使館のホームページには政治から文化まで多くのオーストラリア関連情報が掲載されています。 日本で開催されるオーストラリア関連イベント情報も掲載されており、オーストラリアが好きな方はこちらで情報を得ることも可能です。

4-1.オーストラリア関連イベント情報を得る

オーストラリア大使館のホームページの上部「イベント」タブからは今後開催予定のものはもちろん、 過去に開催されたオーストラリア関連のイベント情報も掲載されています。

4-2.オーストラリア関連書籍情報を得る

イベントタブから「今後のイベント」を選択すると、オーストラリア関連書籍の情報も掲載されています。 これらの書籍の中には、オーストラリアの文化について述べた実用書はもちろん、オーストラリアを舞台に描かれた小説類も含まれます オーストラリアも本も好きという方はこ子から本を探すのも良いですね。

4-3.オーストラリア・日本の外交情報を得る

オーストラリアと日本双方に関係のある外交・政治情報は大使館ホームページの上部「ニュース」タブから見ることができます。 日豪間での閣僚会議の内容や、オーストラリアの政治家などの演説の日本語訳も掲載されています。

4-4.オーストラリアの一般情報を得る

オーストラリアの基本情報や文化などの情報を大使館ホームページ「オーストラリアについて」タブから知ることができます。 オーストラリアの地理や気候、文化についてはもちろん、オーストラリアと日本の交流についての情報もあります。 タブを開くと、「スポーツ外交」や「科学外交」というトピックがあり、様々な側面でオーストラリアと日本が交流していることを知ることができます。

オーストラリアの公式観光情報はこちらからも得ることができます。 https://www.australia.com/ja-jp

5.オーストラリア大使館で働く

 

日本人であってもオーストラリア大使館職員として働くことができます。 オーストラリア大使館ホームページの上部「大使館について」タブから「求人情報・公募」をクリックすると、英語版サイトに誘導されます。 英語に自身があるかたや、オーストラリアで留学・ワーホリ経験があるかたは大使館職員の仕事を体験してみるのも良いかもしれません。

5-1.正規職員として働く

正規職員の仕事内容としては、警備員や清掃員など英語力が必要ないものから、広報部や文化部など高い英語力が必要とされる職種まで多岐に渡ります。 特に、在日オーストラリア大使館にいる外交官などと共同で仕事をする必要がある職種では、ビジネスレベル以上の高い英語力はもちろん、 高い日本語力も要求されることが多いです。 大使館職員の給料はそこまでよくないとも言われますが、オーストラリア愛がある方は挑戦する価値があるのではないでしょうか?

5-2.インターンとして働く

大使館でインターンを募集していることもあります。 インターンでも高い英語力と日本語力が求められる上、募集人数が少なく採用されるかは狭き門ですが、 オーストラリアが好きな大学生の方は挑戦してみるのも良いかもしれません。 入るのも難しい大使館でオーストラリアの外交官と働くという経験はとても貴重な経験ではないでしょうか?

6.オーストラリアの州政府事務所・観光局

 

オーストラリア大使館とは少し話が外れますが、日本にはオーストラリアの各州の州政府事務所もあります。 州政府事務所は主に、その州と日本とのビジネス関係を強化や、観光を促進するために活動しています。 日本の企業に各々の州の産業や、企業を紹介するなどして貿易や投資につなげています。 大使館に比べてホームページが需実していませんが、州政府事務所でも働くことが可能です。

6-1.州政府が運営する観光ウェブサイトから詳しい観光情報を得る

  • ニューサウスウェールズ州政府観光局

https://www.sydney.com/

 

  • ビクトリア州政府観光局

https://jp.visitmelbourne.com/

 

  • 南オーストラリア州政府観光局

https://www.southaustralia.com/en

 

  • 西オーストラリア州政府観光局

https://www.westernaustralia.com/jp/Pages/Welcome_to_Western_Australia.aspx#/

 

  • クイーンズランド州政府観光局

https://www.queensland.com/?sc_lang=ja-JP

 

  • 北部準州観光局

https://northernterritory.com/jp/ja

 

  • ケアンズ観光局

https://www.tropicalnorthqueensland.org.au/

 

7. オーストラリアの公式留学情報について知る

 

世界中から留学生を受け入れるオーストラリアには政府公式の留学情報サイトがあります。

留学に必要な学費や生活費はもちろん出願方法も掲載されています。

また、例えば各州の公共交通機関で学生割引が使えるかなどのように、各州での違いについても解説されており、これを見て留学先を決定する際の参考にするのも良いのではないでしょうか?

オーストラリア政府公式の留学サイトに一度目を通して、大まかに自分の留学のイメージをつかんでからから、留学エージェントなどでより詳しく話を聞くという方法も良いのではないでしょうか?

    • オーストラリア政府公式留学情報

https://www.studyinaustralia.gov.au/japanese