ゴールドコーストはオーストラリアの中でも観光名所として有名な都市です。若者の街として知られ、留学生からも非常に人気が高いスポットです。その人気の理由から、留学のイメージを見ていきましょう。
観光名所ゆえ楽しい場所であることに間違いはありませんが、留学先として考えると、人によっては意外と無視できないデメリットが存在しているかもしれませんよ。もちろん、それを上回るようなメリットだっていっぱいです。
目次
ゴールドコースト留学の基本情報
ゴールドコーストの面積と人口
ゴールドコーストの面積は1,402平方キロメートル。おおむね静岡市と同等の広さを持っています。そこに住む人口は54万人。オーストラリアの主要都市の内、6番目にランクインする程度の人口です。面積に対して比較的人口密度は低く、まったりと過ごすことができる環境であると言えます。
ゴールドコーストの地区・エリア情報
ゴールドコーストは、オーストラリア大陸のほとんど東端に近い場所に位置します。クイーンズランド州の南端にも近く、ニューサウスウェールズ州までもすぐに行けるような場所です。
東端ということで海が近く、マリンスポーツのスポットとして有名です。特にサーフポイントとして世界的に有名なデュランバー・ビーチがあり、あらゆる場所からサーファーが集まります。
内陸にも世界遺産であるスプリングブルック国立公園があり、余暇を楽しむのに困ることはないでしょう。
ゴールドコーストの物価
物価は日本に比べると少し高めです。500ミリリットルの水で例えると、日本では100円前後で買えますが、ゴールドコーストでは一般的に2オーストラリアドル(約150円)です。
サンドイッチも5オーストラリアドル(約380円)と、2倍というほどのことはありませんが、少なくとも日本の物価よりも多少高いということは意識しておく必要があります。
ゴールドコーストの気候
亜熱帯性気候と呼ばれる気候に属しています。年間を通して気温が10度を下回ることが少なく、冬である7月や8月の平均最低気温すら9度程度です。ほとんどの期間を半袖で過ごすことができます。
ゴールドコーストの公用語
英語が使用されています。オーストラリア全体で見ても、80%近い家庭が英語のみを使用していますので、英語のための語学留学であれば大きな間違いはないでしょう。
ゴールドコーストではなくオーストラリア全体に言えることですが、オーストラリアの英語には独特の訛りがありますので、学ぶ上でその点には注意が必要です。
日本からゴールドコーストへの移動
成田空港からゴールドコースト空港へ直行便が出ており、約9時間ほどで到着します。その他の空港からでも、シドニーからオーストラリア国内線に乗り継ぐことでアクセスできますので、移動において大きく問題となることはありません。
ゴールドコースト留学が人気の理由
人気の理由(1)語学以外の様々な専門分野を学べる
ゴールドコーストには専門分野を学ぶための「TAFE(Technical And Further Education)」と呼ばれる機関が存在します。観光業、環境学、会計、その他さまざまな専門分野に関する知識を深めることができ、語学だけではない自分に必要な知識を身に着けることができるでしょう。
人気の理由(2)豊富なレジャー
オーストラリアでは大自然に触れることができます。その中でも特にサーファーにはたまらないのがゴールドコースト。高い波のやってくる海岸がサーフィンに最適とされ、非常に人気があります。
また、内陸部の世界遺産、スプリングブルック国立公園は、34平方キロメートルの面積を持つ国立公園です。園内には多数の滝や、自然の水の流れによって作られたナチュラル・ブリッジなど独特の環境が存在し、その中にはホタルのように光るハエや2メートル近く育つトカゲなど、日本では見ることができない貴重な生態系に触れることができます。
ホタルのように光るハエは、スタジオジブリの『天空の城ラピュタ』の飛行石のモデルになったと言われているので、ジブリファンの方にも一見の価値があります。
人気の理由(3)過ごしやすい気候
1年のうち、コートやジャケットが必要になる期間は冬だけです。冬ですら日中は長袖のシャツ1枚で十分という日すらあります。当然ながら豪雪はありませんし、猛暑で外に出られない日もあまりありません。年間の平均最高気温は30度を超えませんので、非常に過ごしやすい気候であると言えるでしょう。
ゴールドコースト留学のメリット
メリット(1)観光都市を思う存分味わえる
ゴールドコーストでは観光産業がメジャーです。サーフィンはもちろん、テーマパークにカジノ、ビーチに公園、ほかにも火山や熱帯雨林など、日本では見ることができない環境に溢れています。
本来観光で訪れる人が多い場所ですので、勉学に励みながらもオーストラリアを存分に楽しめる場所なのです。
また、英語を学ぶには問題集を解くだけでは不十分です。話したいのであれば実戦形式の経験は必須。ゴールドコーストというアクティビティに溢れた場所ならば、その機会に困ることはないでしょう。
メリット(2)時差が少ない
海外生活にあたり時差は無視できない問題です。8時間ほども時差のある場所であれば、人によっては1週間以上時差ボケに悩まされる人もいるでしょう。その点においてゴールドコーストは心配の必要がほぼなく、時差はわずかに1時間程度、サマータイムでも2時間しかありません。
日本の家族や友人と連絡をとりやすいこともメリットと言えます。
メリット(3)年間300日の晴天
ゴールドコーストの晴天は年間で300日ほど観測されます。ということは、悪天候のために活動を諦めなくてはならない日が少ないということです。
留学には多大な費用がかかっていることを考えると、たとえ1年間ゴールドコーストに滞在するとしても、無駄な日は1日でも少なくあることが望ましいのです。課外で英語を使用する機会こそ留学において重要です。どんどん外に出て英語を学びましょう。
メリット(4)チップの習慣が基本的にない
オーストラリアではチップを払う習慣が基本的にはないため、物価以上に支出が発生する心配はあまりありません。費用を少しでも抑えられることは紛れもないメリットですね。ただし、ホテルや高級レストランでは場合によってはチップが必要になります。
メリット(5)友人を作りやすい
ゴールドコーストは若者が集まる街です。ビーチやナイトクラブなど、あらゆる場所に青年が集まりますので、留学に行ったけど肝心の友人ができない、ということは少ないでしょう。友人と共にレジャーを楽しんで、英語の上達に繋げられます。
メリット(6)家賃が比較的安い
ゴールドコーストに住むオーストラリア人は富裕層です。観光都市ですから当然と言えます。ただし留学生であれば話は別。郊外の場所を狙ったり、シェアハウスを使えば、他のオーストラリアの都市に比べて意外と安く済ませることができます。
ルームシェアの相場は月額で500オーストラリアドル(約3万8,000円)程度。これくらいならば日本の家賃よりも安く住むこともできるかもしれません。
ただし、安いからといって知らないうちに危険な地域に家を借りてしまわないよう注意しましょう。ちなみに、オーストラリアの家賃支払いは月ごとではなく週ごとに行うのが基本です。
メリット(7)ブリスベンへのアクセスが良い
鉄道を利用すれば、1時間30分ほどでブリスベンまで行くことができます。オーストラリア第3の都市には、ストーリーブリッジやスカイニードルなどの名所が存在します。 ゴールドコーストとはまた違ったオーストラリアを楽しめることは、留学のメリットとして十分な魅力でしょう。
メリット(8)多様なテーマパークを楽しめる
オーストラリアは独特な生態系で有名です。他の大陸から隔絶されたオーストラリア大陸では、袋で胎児を育てる、有袋類と呼ばれる独特な生物が発展しました。カンガルーに代表される動物たちです。
ゴールドコーストには、ドリームワールドというオーストラリアの動物が大集合する人気のテーマパークがあります。ここの動物園エリアではコアラやカンガルーなどの固有種をたくさん楽しむことができ、なんとコアラとの記念撮影まで可能です。また、テーマパークエリアでも様々なアトラクションを楽しむことができるので、一日中遊んで回れるでしょう。
他にも、水族館とアミューズメントを楽しめるシーワールドや、ワーナーブラザーズが作った唯一の映画テーマパークである、ワーナーブラザーズ・ムービーワールドなど、魅力的なテーマパークの数々が留学生を歓迎します。
ゴールドコースト留学のデメリット
デメリット(1)座学がおろそかになりがち
ゴールドコーストは非常に魅力あふれる街です。友人をたくさん作れますし、遊びに行く場所は無数に存在します。そうした課外活動で得られるものが多いことは間違いありません。
ただし、真に語学を学びたいのであれば、話し言葉を鍛えるだけでは足りません。ことコミュニケーションに関しては、多少英語が不完全であっても通じてしまうからです。
友人と時間を過ごすことは、大量のインプットにも良質なアウトプットにもなるので、たくさん遊びに行くこと自体は全く問題ありません。ただし、その目的が「勉学」から「遊び」に変わり始めたら要注意です。
机に向き合って不完全な英語を矯正することを忘れては、しっかりとした語学が身に着かずに終わってしまうでしょう。
デメリット(2)紫外線が強い
年間を通して過ごしやすい気候のゴールドコーストですが、紫外線が強いことは覚えておく必要があります。日に当たりすぎれば、日焼けはもちろん皮膚がん発症の可能性もあります。
ゴールドコーストは暑いので半袖を着用する日が多く、そのために紫外線に触れる機会も多くなりがちです。日焼け止め、サングラス、帽子といった対策を考えておきましょう。
デメリット(3)軽犯罪に遭う可能性
オーストラリアは、基本的に治安が良いことで知られています。ゴールドコーストもその例から大きく外れることはありません。しかしながら、観光地という性質上、どうしても観光客を狙う軽犯罪が存在します。
例えば、日本では荷物を置いたまま席を離れる行為を日常的に見受けますが、ゴールドコーストで同じことをしていては置引きをしてくださいと言っているようなものです。他にもスリに遭うことなどが考えられるので、自分の身は自分で守ることを意識しておかなければならないでしょう。
ゴールドコースト留学はこんな方におすすめ
このように、ゴールドコーストには魅力的な気候やたくさんの観光名所が存在します。アクティブな人ほどたくさんのものを得ることができるでしょう。ゴールドコーストへの留学に向いているのは以下のような人です。
- 積極的に人に話しかけ、自ら行動を起こすことができる
- オーストラリアの海、自然を楽しみたい
- 自制心を持って座学に励むことができる
レジャーにあふれたゴールドコーストでは、自ら動く意思があるならば好きなだけ行動することができます。そのような人であれば、ゴールドコースト留学から学ぶことは多いでしょう。
一方、オージー・イングリッシュが遣われている関係上、将来アメリカで働きたいとか、イギリスに住みたいと思っている人は後で苦労するかもしれません。
ゴールドコースト留学での滞在方法
実際にゴールドコーストに留学する時の滞在方法を紹介します。 一人暮らしも可能ですが、高額になりがちのため、以下の方法をおすすめします。
シェアハウス
先述の通り、シェアハウスは費用を抑えることができるのでおすすめです。同居人の友人を紹介してもらうなど、副次的なメリットも考えられますね。
ホームステイ
留学の滞在方法として一般的なホームステイは、もちろんゴールドコーストでも利用可能です。ホームステイの場合は一般的に家のルールを守らなければいけませんが、特にオーストラリアでのホームステイの場合、トイレやシャワーなどの水の使い方には要注意です。
ゴールドコーストのように晴天が300日も続くと、水不足に悩まされている場合があるためです。ホストファミリーから良くルールを聞いておく必要があるでしょう。
寮
ゴールドコーストは語学学校が多数ありますので、そのような学校が運営している寮がいくつか存在します。ルームメイトとのコミュニケーションによって、さらなる語学力の向上も見込めるでしょう。
ゴールドコーストはアクティビティにあふれた街です。ぜひ、ルームメイトやホストファミリーから繋がりを拡げてくださいね。 ブラウンズ イングリッシュ ランゲージ スクール ゴールドコースト校