日本の真下にある国であるオーストラリアは、自然が溢れる国として知られています。コアラやカンガルーといった固有動物が有名で、オーストラリア政府はオーストラリア国内の生態系を守るために働いています。
そんなオーストラリアで最も有名な都市と言えばシドニーです。世界三大美港の一つとして真っ先にあげられるシドニーは、植民地の頃から港町として栄えました。現在ではオーストラリアの金融や商業の中心都市であり、また世界的にも有名なグローバル都市でもあります。
オーストラリア最大の都市であり多くの近代的な高層ビルが立ち並びますが、地球の歴史を語るブルーマウンテンンズや植民地時代から残る石造りの建築物、そして数々の自然が溢れる魅力的な街でもあります。
日本からのアクセスの良さもあり、シドニーには日本からの旅行者はもちろん、多くの留学生、ワーキングホリデーの人が滞在しています。そんな自然と歴史が溢れる近代都市シドニーについて、旅行・留学・ワーキングホリデーという観点から紹介していきます。
読み終わった後には今すぐにでもシドニーへ出発したくなるでしょう。
目次
1. シドニーの基本情報
英語表記: Sydney
面積:12,386平方キロメートル
人口:約510万人
時間帯:オーストラリア東部標準時–UTC+10(日本との時差+1時間)
シドニーがあるニューサウスウェールズ州はサマータイムを採用しており、サマータイム期間(10月第一日曜日から4月第一日曜日まで)は日本との時差が+2時間になります。
2. シドニーへの行き方
2ー1. 日本からシドニーへの行き方
オーストラリア最大の都市であるというだけあって、日本-シドニー間の直行便は多くあります。
全日空とカンタス航空が羽田-シドニー便を毎日、日本航空が成田-シドニー便を毎日、またカンタス航空は関西-シドニー便を毎日運行しています。日本-シドニー直航便のフライト時間は9時間30分から10時間です。
直行便以外にも、ソウル仁川や香港を経由して行く方法も人気です。旅行の際は経由地で乗り継ぎ旅行をするのもおすすめです。
2ー2. オーストラリアの他の都市からシドニーへの行き方
オーストラリア国内の移動は主に飛行機になります。オーストラリア最大の都市とだけあってシドニーからは他のほぼ全ての都市へ飛行機が就航しています。
シドニーをハブ空港とするカンタス航空やタイガーエア・オーストラリアはもちろん、ヴァージンオーストラリア、ジェットスターなど多くの航空会社がシドニー空港とオーストラリアの他の都市を結びます。
鉄道やバスを使ってオーストラリアの他の都市からシドニーへ行くこともできますが、多くの場合は飛行機が最も安い移動方法です。
留学やワーキングホリデーでオーストラリアの他の都市に安く旅行したい方はまず最初に飛行機のチケットを確認してみましょう。
オーストラリア内での移動に関してはオーストラリア 都市の移動手段・方法についてをご覧ください。
3. シドニーの地理と気候
シドニーはニューサウスウェールズ州の州都であり、オーストラリアの最大都市で南半球を代表する都市でもあります。
ニューサウスウェールズ州の南東に位置し、ポート・ジャクソン湾とボタニー湾に面しています。シドニーは入江のそばで発展しており、ポート・ジャクソン湾は世界最大の天然の入江です。数多くある入江のうち、ボンダイビーチは特に有名です。
オーストラリア最大の人口を抱える都市ではありますが、自然も豊かで東は太平洋、西はブルーマウンテンズ、南はロイヤルナショナルパークがシドニーを囲っています。また、シドニーの沿岸に生息するクジラやイルカの数が増えているという研究もあり、オペラハウスの真横にクジラやイルカが現れることもあります。
シドニーの温暖湿潤気候の地域に分類され、一年を通して過ごしやすいことで知られています。四季がはっきりしており、秋に紅葉や冬には山間部でスキーをすることも可能です。
冬は温暖で、日中は15度くらいまで気温が上がり、朝晩は下がっても5度くらいまでです。夏は基本暑く、40度超えを記録するなど酷暑が続きます。しかし、日中は30度を超えるような真夏日でも、朝晩は20度以下まで下がることも多くあります。
3ー1. シドニーでの服装
シドニーでの服装は基本的に、日本と同じと考えて良いでしょう。春・秋は半袖に上着など調整できるもの、冬は日中の気温は上がりますがコート類は必須です。
夏は半袖で過ごしますが、朝晩に冷えることも多いため、羽織るものを持参すると良いです。12月〜2月は夏で、半袖一枚で過ごすのはもちろん、オーストラリアの強い紫外線から身を守るために日焼け止めやサングラス、帽子を身につけましょう。
オーストラリアの気候や服装に関してはオーストラリアの気候、ベストシーズン、服装をご覧ください。
4. シドニーの産業
シドニーはオーストラリアの金融の中心であり、南半球最大の金融都市と言われています。オーストラリアを拠点とする金融企業の多くはシドニーに本社を置き、オーストラリア証券取引所やオーストラリア準備銀行があるのもシドニーです。
また、シドニーは世界最大の原毛市場でもあります。ポートジャクソン湾にあるシドニー港はニューサウスウェールズ州最大の貿易港で、羊毛や小麦、肉類を輸出し、機械類を輸入しています。
さらに、シドニーでは製材や造船、化学製品、電気機械の製造といった工業が発達しています。これらの産業はオーストラリア国内で最大の雇用を生み出しています。
シドニーがニューサウスウェールズ州の交通網の中心であることはもちろん、オーストラリア全体の交通網の中心でもあります。シドニー空港はオーストラリア最大の空港であり、オーストラリア国内の他の都市はもちろん、世界各国へ飛行機が就航しています。
5. シドニーの歴史
シドニーには少なくとも4万年前からアボリジニが住んでいたと考えられています。1770年ジェームズ・クックが初めてボタニーベイに上陸し、1788年にはアーサー・フィリップ総督により最初の入植が行われ植民地化がスタートしました。
アーサー・フィリップはこの地をアルビオンと名付けようとしましたが、ジェームズ・クックの命令によりシドニーと名付けられました。シドニーという名前は、ジェームズ・クックの後援者であるシドニー卿にちなんでいると考えられています。
植民地化が進むと、1810年に本格的な都市開発が始まります。都市開発は順調に進み、1822年には銀行や市場、しっかりとした道路網のある街となっていました。1842年に自治体(市)ができて、1850年代のゴールドラッシュで世界中から移民が押し寄せると、シドニーは商業の分野で急成長を始めます。
シドニーは工業の分野でも成長していましたが、イギリスとシドニーの間に合ったメルボルンはさらに発達し、シドニーの経済規模を抜きました。
1901年にオーストラリア連邦が誕生すると、メルボルンに臨時の首都がおかれていましたが、20世紀初めにはシドニーの人口はメルボルンの人口を再び追い抜きました。その後、第二次世界大戦後には、アジアやヨーロッパからの移民が多く押し寄せ現在の多国籍な文化が形成されています。
6. シドニーの文化
シドニーはオーストラリアの最大都市というだけあって、多くのイベントや祭典が催されます。毎年1月に3週間開催される国内最大の芸術祭であるシドニーフェスティバルでは、国内外問わず100以上のイベントが開催されます。
コンテンポラリーダンスやクラシック音楽、ダンスやサーカスなど多くの芸術家がパフォーマンスを披露したり講演をしたりします。また、ビエンナーレ・・オブ・シドニー(Biennale of Sydney)は1973年から続く現代アートのための祭典です。
世界中から多くの人が訪れシドニーは、色々な文化が混合しているのも特徴で、多様性には寛容です。毎年2月の第二木曜日から3月の第一月曜日まで続くシドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ(Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras)は、LGBTの祭典です。
オーストラリアでは1975年に南オーストラリア州で、1984年にニューサウスウェールズ州で同性愛が合法化されましたが、世間には受け入れられてもらえず、対抗措置として始まったデモ行進がこの祭典の起源です。
シドニーではスポーツも盛んです。オーストラリアとニュージランドのチームで成り立つナショナル・ラグビー・リーグに参加するオーストラリアの16チームのうち、9チームはシドニーを拠点としています。
他にもバスケットボールやクリケット、サッカー、オーストラリアン・フットボールの多くのチームがシドニーに拠点に活動しています。
7. シドニーと日本との関係
シドニーはオーストラリア最大の人口を誇る都市であり、日本との直行便も多くあることから、多くの日本人が住んでいます。過ごしやすい気候に加えグローバル都市であることなどから留学生に人気の都市です。
また、オーストラリアの他の都市に比べて求人数が多いことから、ワーキングホリデーで滞在する人にも人気の都市となっています。シドニーは愛知県名古屋市と1980年より姉妹都市提携を結んでいます。オーストラリアへの日本人観光客の半数近くはシドニーを訪れるというデータもあり、街中では多くの日本人を見かけます。
オーストラリアのどの都市でも、アジア系スーパーマーケットなどを中心にある程度の日本食を手に入れることができますが、シドニーでの日本食の品揃えは別格です。留学生やワーキングホリデーなど長期滞在する人にとってはとても喜ばしいことではないでしょうか?
また、シドニーに在住する日本人の利便性を考慮し、日本国総領事館がシドニーにはあります。
8. シドニー旅行
8ー1. シドニーの観光名所10箇所
1. オペラハウスとハーバーブリッジ
シドニーでおそらく最も有名な観光名所であるのがオペラハウス(Opera House)です。オペラハウスは1973年に完成した20世紀を代表する近代建築物でオーストラリアのシンボルでもあります。計画当時は無名だったデンマーク出身の建築家であるヨーン・ウツソンによってデザインされ、世界で最も建築年代が新しい世界遺産としても知られています。オーストラリアのみならず、世界的に有名なコンサートホールであり、劇場であることは間違いありません。
現在ではオーストラリアの国立オペラ歌劇団であるオペラ・オーストラリアやオーケストラ 楽団であるシドニー交響楽団の本拠地ともなっています。オペラハウスそ外側から眺めるだけはもちろん、内部をガイドが案内してくれるツアーも多く開催されています。日本語のツアーもあるので興味のある方は一度チェックしてみてください。
ハーバーブリッジ(Harbour Bridge)はポート・ジャクソン湾の南と北を結ぶシングルアーチ橋で、1932年に完成しました。自動車と鉄道が走る全長1500メートルの世界一車線が多い橋としても知られています。見た目の美しさはもちろん、アーチの鉄鋼の上を登っていくブリッジクライムが人気のアクティビティです。アーチの最高部は高さ134メートルでスリルを味わいつつシドニーの街を望むことができます。
オペラハウスとその後ろに立つハーバーブリッジの風景はシドニーの定番の撮影スポットとなっています。
2. タロンガ動物園
タロンガ動物園は1916年に開園したオーストラリアを代表する動物園の一つです。英語での表記はtaronga zooで、タロンガという単語はアボリジニ語で、美しい水の眺めを意味します。
園内にはオーストラリアを代表する動物であるコアラやカンガルーの他、多くの動物が飼育されています。敷地の広いタロンガ動物園内にはロープウェイが開通しており、動物園を上空から眺めることも可能です。
タロンガ動物園へはシドニー中心部からフェリーで向かう方法が一般的です。所要時間は約12分で、ハーバーブリッジやオペラハウスを海上から眺めることができます。
3. ブルー・マウンテンズ国立公園
91種類ものユーカリが自生するブルーマウンテンずはシドニー郊外にあり、世界遺産に登録されています。気温が上がるとユーカリの油分が気化し、反射することによって空気が青みがかって見えることからブルー・マウンテンズという名前がつけられています。
ブッシュウォーキングで森林浴を楽しむ他にも、ロープウェイに乗って様々な角度からブルー・マウンテンズを望むこともできます。オーストラリア大陸が他の大陸と離れる前の爪痕が多く残されており、自生するユーカリなどの自然の他にも多くの見どころがあります。
何千年もの時間をかけて風化して形成されたスリーシスターズという3つの岩は、ブルー・マウンテンズの中でも特に有名なスポットです。スリーシスターズの岩には、村の長老によってマイナー、ウィムラー、ガナドゥの3姉妹が岩に変えられてしまったというアボリジニの伝説があります。
4. ボンダイビーチ
オーストラリアと言えば美しいビーチが思い浮かびますが、シドニーで最も有名かつ人気のビーチがボンダイビーチです。英語ではBondi Beachと表記します。シドニー中心部からおよそ30分とアクセスが良く、一年を通して常に多くの観光客で賑わっています。
およそ1kmのビーチで、湾内ではクジラやイルカ、ペンギンが見られることもあります。ビーチにはフリーWi-Fiが整備されており、海水浴を楽しむ以外にもビーチに寝そべりながらスマホで動画を見たりすることも可能です。ビーチのそばには、カフェやレストラン、ショップが多く立ち並び、特に水着やサーフグッズなどは品数が多く、また日本より安く購入することができます。
5. シドニータワー
シドニータワーは1981年に完成した塔で、南半球ではニュージーランド・オークランドのスカイタワーに次いで2番目に高いタワーです。高さは309メートルで、シドニーの街並みを一望できると人気の観光名所です。高さ286メートル付近に設置されたスカイウォークでは、約45分間ガイドのもと展望台の外側を歩くスリル満点のツアーはとても人気があります。
6. ダーリングハーバー
コックル湾沿岸に広がるダーリングハーバーは、かつてのシドニーの貿易港を再開発したショッピングストリートです。英語ではDarling Harbourと表記されます。貿易港として活躍していた当時は、造船所や倉庫が多く立ち並んでいました。
1980年に再開発され、現在ではミュージアムやショッピングモールが集まっています。ハーバーの遊歩道を歩いたり、買い物をしたり、レストランで食事をすることもでき、常に多くの観光客で賑わっています。ダーリングハーバーは夜景が綺麗なことでも有名で、夜も多くの人で賑わいます。
7. ザ・ロックス
ザ・ロックスはオーストラリア最初の入植地であり、歴史ある石造りの建物が立ち並んでいます。英語での表記はThe Rocksです。倉庫を改装したカフェやショップが立ち並び、夜には雰囲気のあるパブでお酒を嗜む人が多くいます。
イベントが多く開催されており、毎週土日に開催されるマーケットでは野菜やフルーツはもちろん、その場で食べられるミートパイやお菓子も販売されています。また、毎年7月にはコーヒーフェスティバルが開催されることでも知られています。
8. セントメアリー大聖堂
セントメアリー大聖堂はオーストラリアで最も古いカトリック教会です。英語での表記はSt Mary’s Cathedral です。1788年にシドニーの植民地化が始まり、イギリスから入植してきたカトリックの人々によって建設されました。
ゴシック・リヴァイヴァル様式の建築で、南半球最大のゴシック建築とも言われています。高さ74メートルの2つの尖塔が印象的で、教会周辺は緑に囲まれており市民の憩いの場にもなっています。セントメアリー大聖堂はオーストラリアのカトリックの中心とも言われています。
9. クイーンビクトリアビルディング
1898年に完成したクイーンビクトリアビルディングは、シドニーの歴史ある百貨店です。英語での表記はQueen Victoria Building、略してQVBと呼ばれます。当時のビクトリア女王の即位50周年を記念して建てられたので、外装や内装の豪華さには圧倒されます。
ビザンチン様式のドームが続く細長いショッピングアーケードになっており、買い物はもちろん、歩くだけでも楽しいスポットです。お土産をここで買うというのも良いのではないでしょうか?
10. シェリービーチとマンリービーチ
シドニーで最も有名なボンダイビーチに比べ、観光客が少なく落ち着いた雰囲気があるのがマンリービーチ(Manly Beach)です。海の透明度はもちろん、波が穏やかで海水浴にも向いています。
マンリービーチの向かい側にあるのがシェリービーチ(Shelly Beach)です。シェリービーチも波が穏やかなビーチで、また海洋生物が多く生息しており、シュノーケリングスポットとしても人気があります。
どちらのビーチのにも、ビーチのすぐ横にカフェやショップが立ち並んでおり、またバーベキュー設備も完備されているので休暇にはぴったりのスポットとなっています。
8ー2. シドニー旅行時の移動方法
シドニーで主要な公共交通機関は鉄道です。シドニー中心部と郊外を結ぶシティレールや、市街地で一部区間は24時間運行しているトラムなどが便利です。またシドニー中心部では無料の循環バスも運行しており、誰であっても無料で乗車することが可能です。
シドニーの公共交通機関の利用はオパールカード(Opal Card)が便利です。オパールカードでは、シドニーを走る鉄道やトラム、バス、フェリーなどの全ての公共交通機関で利用することができます。
TAXIを使うと疲れることなく自分のペースで観光することができます。シドニーではUBERというサービスがあり、正規のTAXIよりも安く目的地へ行くことが可能です。事前にUBERのアプリをダウンロードして登録しておきましょう。
また、オーストラリアでは日本で発行した国際免許証で車を運転することが可能です。シドニー中心部から離れたところにある場所へはレンタカーを利用するのも良い方法です。もちろん、ツアーも多く開催されています。
9. シドニー留学
9ー1. シドニーは留学に向いている?評判は?
シドニーには多くの語学学校や大学があります。オーストラリア最大の都市でありながら自然も多くあり、都会ライフとオーストラリアの大自然の両方を満喫できるとあってとても人気の留学先です。
9ー1ー1. シドニー留学のメリット
過ごしやすい環境でリラックスしながら勉強できる
シドニーは過ごしやすい気候で知られており、またオーストラリア最大の都市ではありますが、緑が多くストレスを感じることは日本ほど多くはありません。休みの日には、少し足を伸ばせば自然が溢れる公園やビーチに行くことができ、勉強のストレス解消にも繋がります。
多文化であり、世界中に友達を作ることができる
シドニーはグローバル都市であり世界中から留学生を受け入れているため、友達作りには最適です。英語で色々な国の人の考え方を知ることができるのもシドニー留学のメリットです。
日本からの直行便が多くありアクセスが良い
成田・羽田・関西の3つの空港から直行便が運航されており、日本-シドニー間のアクセスは抜群です。
学校の数が多く、質も高い
シドニーには特に多くの語学学校があり、自分にあった学校を選べるのはもちろん、競争によって質は高く値段は安くなっています。費用を抑えた語学留学をしたい方にとって、シドニーは特におすすめです。
9ー1ー2. シドニー留学のデメリット
日本人が多くついつい日本語に頼ってしまう可能性がある
オーストラリア最大の都市であるがゆえに日本人の数も多くなっています。街中にいる永住者やワーキングホリデーで滞在する日本人はもちろん、語学学校にも多くの日本人が通っています。日本人がいるとどうしても日本人コミュニティを作り、日本語に頼ってしまいがちですが、英語を勉強するんだ!という強い心構えが必要です。
生活費が高い
シドニーはオーストラリアの他の都市に比べて、シェアハウスなどの滞在費のほか、食料などの値段も高くなっています。しかし、シドニー中心部から少し離れることで生活費を抑えることができます。シドニーでは鉄道を中心とした交通網が発達しているので、中心部から離れたところに住んでもさほど問題はないでしょう。
10. シドニーでワーキングホリデー
10ー1. シドニーはワーキングホリデーに向いている?評判は?
オーストラリアの最大都市であるシドニーは求人数も最大であり、ワーキングホリデーでオーストラリアを訪れる人にとって仕事が見つけやすい都市でもあります。また、シドニー周辺には観光地が数多くあり、休日に車や電車で気軽に友達と遊びに行くことができるのも人気の理由です。
10ー1ー1. シドニーワーキングホリデーのメリット
多国籍なグローバル都市で世界中に友達を作ることができる
ワーキングホリデー中はアルバイトの他、イベントなどに参加して外国の友達を作るという方が多くいます。
街中を歩けばアジア圏の人やヨーロッパ、南アメリカ、アフリカなど多くの国出身の人を見かけます。友達を作るという面ではシドニーは最適な都市でしょう。
オーストラリア最大都市であり求人数が多い
シドニーはオーストラリア最大の都市というだけあり、レストランやショップなどの数も多く、求人数も他の都市に比べて多いです。
オーストラリア到着後、すぐに仕事を見つけてお金を稼ぐことができるという点が、シドニーでワーキングホリデーをすることのメリットです。また職種の幅も広く、自分にあった仕事が見つけやすいというメリットもあります。
遊ぶところが多くホリデーをしっかりと満喫することができる
自然溢れる公園やビーチが数多くあり、休日に訪れる場所が多くあります。遊ぶところが多いシドニーは、ワーキングホリデーの最大の目的である休暇を楽しむのに最適の場所でもあります。
10ー1ー2. シドニーワーキングホリデーのデメリット
最低賃金を守らない仕事先もある
求人数が多いのがシドニーのメリットですが、中には法律で定められている最低時給を守らない職場もあります。特に日本食レストランなどのアジア系レストランでこの傾向にあるようです。
世界一最低時給が高いというオーストラリアに来たのに、実際はそれ以下でありがっかりしたということも多くあり、仕事を見つける際には労働条件をよく確認しておきましょう。
日本人が多く英語が上達しない可能性もある
ワーキングホリデーの目的には英語の上達もあるかと思います。しかし、日本人が多く在住するシドニーではついつい日本語に頼ってしまう人も少なくありません。ワーキングホリデーのおよそ60%の人は英語をあまり話せなるようにならないまま日本に帰国するとも言われています。
職場が日本食レストランで日本人しかいない環境でも仕事がないときにはイベントなどに積極的に参加し英語を話す機会を作る必要があります。
10ー2. 仕事の種類
日本食レストラン
日本人の多いシドニーには、日本でもおなじみのチェーン店をはじめとして、多くの日本食レストランがあります。したがって、シドニーでは日本食レストランの求人が多くあります。職場が日本人だけであることも多く、日本語での会話がメインになりがちです。
仕事内容がフロアであればある程度の英語力が求められますが、シドニーは日本人滞在者も多くいるため、ローカルのお客さんはもちろん日本人のお客さんも多く来店します。
バリスタ
オーストラリアにはカフェ文化が強く根付いており、シドニーにも多くのカフェがあります。バリスタの仕事はバリスタとしての職務経験を求められますが、経験なしで雇ってもらえたという人もいます。一般的にバリスタの給料は高く、とりあえずレジュメを配ってみるのも良いのではないでしょうか。
クリーナー
オーストラリアのワーキングホリデーの仕事で意外と求人数が多いのがクリーナーの仕事で、シドニーでも多くの求人広告が出されています。オフィスなどの清掃の仕事や、洗車の仕事など、体力を使うものが多いですが、時給が25ドルを超えることもある職種です。体力に自信のある人は挑戦してみてはいかがでしょうか?
11. まとめ
国際都市シドニーは色々な国の人が集まり、常に賑わっている場所です。オーストラリア最大の都市であり、他の都市に比べると忙しそうに見えますが、街中のいたるところに自然がありリラックスできるスポットが多くあります。
毎週何かしらのイベントが開催され、市民を楽しませてくれる都市であるシドニーは、旅行はもちろん、留学、ワーキングホリデーには最適な都市であるでしょう。あなたもこれを機にシドニー旅行や留学・ワーキングホリデーへ出発してみてはいかがでしょうか?