
これからワーホリをしたいと考えている方にって、一番悩むのは「どの国に行けばよいか」ではないでしょうか。国によって特徴が異なり、どんな経験をするかが大きく変わります。
そんな中、特におすすめしたいのがオーストラリアです。今回は、オーストラリアのワーホリについて、どんな条件があるのかを解説します。
目次
1.オーストラリアのワーキングホリデービザの申請条件
オーストラリアでワーホリをするには、ビザが必要です。ビザなしで働いてしまうと違法行為にあたるので、必ず取得しましょう。申請の際は、下記の条件を確認してください。
1-1.一般条件
日本でワーキングホリデービザを取得する際、以下の条件を満たす必要があります。
・18歳以上30歳以下
・日本のパスポートを所持している
・子供を同伴しない
・ワーキングホリデー期間中の生計に十分な資金(約5,000豪ドル)を所持している
・オーストラリアを経つのに十分な、帰国あるいは乗り継ぎの航空券を買える資金がある
・Work and Holiday Visa(サブクラス462)で、過去にオーストラリアへの入国経験がない
・健康上の要件を満たしている
・長期的滞在を意図していない
1-2.健康診断
ビザ申請時には、下記の質問に回答します。
・過去5年間に日本以外の国に3ヶ月以上住んだことがあるか
・オーストラリア滞在中に病院やそれに準ずる施設を訪れる予定があるか
・医療機関による訓練を受ける予定があるか
・幼稚園・保育園などの育児施設で働く予定があるか
・オーストラリア滞在中に3ヶ月以上学校に通う予定があるか
これらに「はい」と答えると、健康診断が求められます。なお、5つ目の質問は、自分が生徒として通う分には「いいえ」と答えて問題ありません。講師として就労する場合のみ、「はい」と答えましょう。
健康診断が必要な場合、ビザ申請後に「Organise health examinations」というリンクが表示されます。そこをクリックして出てきた質問に答え、表示されたHAP IDを病院に伝えて、予約してください。受診できる病院一覧はオーストラリア移民局のHPから確認しましょう。診断結果はオーストラリア移民局に直接送られるため、手続きは不要です。
1-3.人物審査
人物審査では、過去の犯罪行為を申告します。どこで起訴され、法的措置を受けているか答えなくてはなりません。申請後、性格審査のためのフォームの回答を求められることがあります。
1-4.残高証明(資金証明)
およそ5,000豪ドルと帰りの航空券を購入できるだけの残高がある、口座の情報を提供します。英語での残高証明書を発行して、提出しましょう。なお、口座の名義人は渡航者本人でなければなりません。
2.セカンド・サード申請における条件

オーストラリアのワーホリは原則1年が期限ですが、セカンドビザ、サードビザを申請することで最大3年間滞在できます。
2-1.セカンド(2回目)の申請条件
セカンドビザの取得には、以下の条件を満たす必要があります。ビザが降りれば、1年間の滞在が可能です。
・18歳以上30歳以下
・有効なパスポートを保有している
・28日以内が有効期限のワーホリビザを保持していた/ワーホリビザを現在保持している
・政府指定の職種・地域・期間での労働に3ヶ月以上従事している
政府が指定する仕事は、下記の通りです。
【オーストラリア全域が対象】
・ファームジョブ
・漁業、真珠の養殖
・植物の栽培や伐採
・採鉱
・建設業
【特定の期間・地域が対象】
・オーストラリア北部または僻地での観光業、ホスピタリティ(2021年6月22日~)
・指定の山火事地域の復興業務(2019年7月31日~)
・指定の洪水復旧地域の復興業務(2022年1月1日~)
・COVID-19流行にかかる国内のヘルスケアおよび医療セクター業務(2020年1月31日~)
申請に必要なものは、下記の通りです。
・パスポート、戸籍謄本のコピー
・TFNの記録
・指定の業務に3ヶ月従事した証明書(Form1263)
・残高5,000豪ドル以上が証明できるもの
・帰国用のチケット/購入に十分なお金
・ビザ更新料650豪ドル
2-2.サード(3回目)の申請条件
サードビザの取得には、以下の条件を満たす必要があります。ビザが降りれば、1年間の滞在が可能です。
・18歳以上30歳以下
・政府指定の職種、地域、期間での労働に6ヶ月以上従事している
申請に必要なものは、下記の通りです。
・指定の業務に6ヶ月従事した証明書(Form1263)
・残高5,000豪ドル以上が証明できるもの
・Payslip(給料明細)
・帰国用のチケット(または購入に十分なお金)
・ビザ更新料650豪ドル
3.オーストラリアのワーホリの就労条件・仕事内容
オーストラリアでワーホリをする際、どのような終了条件と仕事内容があるのか解説します。
3-1.就労条件
オーストラリアでは、同一雇用主のもとで働ける期間が6ヶ月と規定されています。つまり、1年間滞在して働く場合、2つの場所で働くことが必須となるため気を付けましょう。同じ場所で半年以上働きたい場合は、ワーキングホリデービザではなく就労ビザが必要です。
フルタイム勤務、パートタイム勤務、カジュアル勤務が可能で、職種による制限はありません。飲食や小売など、どのような仕事にも就くことができます。
3-2.どんな仕事があるか
オーストラリアは農業大国なので、ファームジョブが豊富です。特に収穫の時期になると求人が増え、中には住み込み食事つきのものもあります。
また、観光業が盛んで、ホテルやレストランといった仕事も多いです。特に日本食レストランは、英語力に不安がある方でも仕事を得やすいでしょう。他にも、ベビーシッターや清掃、アクティビティスタッフといった様々な仕事があります。
4.オーストラリアで仕事を見つけるには

オーストラリアで仕事を見つけるには、以下の3つの方法があります。
4-1.求人先に直接出向く
求人を出しているお店に、直接行ってみましょう。履歴書などを準備していけば、面接してもらえる可能性があります。一度で仕事が決まるとは限らないので、複数の候補を見つけて同時並行で進めると効率的です。
4-2.求人サイトを見る
ネットから求人を探す方法もおすすめです。JAMS.TVには、オーストラリア各地の求人情報が掲載されています。Backpacker Job Boardにはワーホリの方向けの求人情報があり、seekには現地の方向けの情報がまとまっているので、ぜひチェックしてみてください。
4-3.友人・知人に紹介してもらう
現地で友人を作り、そこから紹介してもらう方法もあります。語学学校に通う方は、そこでできた友人に仕事がないか聞いてみてください。また、趣味を通じてできた人脈から仕事を得ることも可能でしょう。
5.オーストラリアでのワーホリにかかる費用
オーストラリアでのワーホリにかかる年間費用目安は、下記の通りです。
項目 | 年間の費用目安 |
---|---|
ビザ取得費用 | 650豪ドル |
航空券料金 | 1,500豪ドル |
海外留学保険料 | 1,200豪ドル(12ヶ月分) |
家賃(シェアハウス) | 1万800豪ドル |
食費 | 3,600豪ドル |
交通費 | 360豪ドル |
雑費 | 1,800豪ドル |
合計 | 1万9,910豪ドル |
6.まとめ
今回は、オーストラリアでのワーホリの条件について解説しました。ビザの申請や延長には色々な条件がありますが、どれも前もって準備をすればスムーズに申請を進められます。土壇場で慌てないよう、余裕をもって準備しましょう。