
「将来はメルボルンのワーホリに行ってみたいが、不安がある」「ワーホリに参加するにはどうすればいいの?」など、悩みをお持ちではないでしょうか。
今回は、メルボルンでワーホリをするために必要なことについて解説します。ワーホリの概要や現地での生活など幅広く紹介するので、ぜひ参考にしてください。
メルボルンでのワーホリ概要
まずは、メルボルンでのワーホリの概要について解説します。
1-1.メルボルンの魅力と特徴
メルボルンはオーストラリアの第2の都市と言われ、イギリスのエコノミスト誌が発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング」で、何度も1位に輝いています。気候は温暖で四季があり、治安が良く安全な環境で暮らせます。
医療も発達しており、ガーデンシティと言われるほど緑が多く自然も楽しめる街です。ショップやレストランが多く、インフラが整っているため毎日の生活に困りません。
全豪オープンテニスやF1グランプリといったイベントが多く、世界有数のカフェの街で独特なメニューを持つお店も多いです。
1-2.ワーホリビザの取得方法
ワーホリビザを取得すると、オーストラリアで働けるようになり、1年間滞在できるようになります。申請には、18歳以上30歳以下であること、生活に十分な資金があること、子供を同伴しないことなどの条件があります。
ビザの取得方法は、以下の通りです。
1. オーストラリア移民局のサイトでImmiAccountを作成する
2. ビザアプリケーションからワーホリビザを選択する
3. 氏名などの情報を入力し、健康状態などについての宣言を入力する
4. 書類データを添付して、申請料を支払えば完了
ビザ申請には、650豪ドルかかります。
メルボルンでの生活費と物価

平均年収が900万円のオーストラリアで、生活費はどのくらいかかるのか、物価などを紹介します。
2-1.家賃相場と住居の種類
メルボルンで家を借りる場合、4つの選択肢があります。
1つ目は一軒家で、賃料の目安は週600豪ドルです。
2つ目のスタジオルームは、日本で言うところのワンルームにあたり、賃料の目安は週550豪ドルとなります。
3つ目のオウンルームは、キッチンやバスルームが共用であるものの個室があるタイプで、賃料の目安は週300豪ドルです。
4つ目のシェアルームは、個室がなくルームメイトと部屋を共有する形で、賃料の目安は週250豪ドルとなります。
2-2.食費や交通費などの生活費
食費は自炊の頻度によって大きく変わりますが、月200〜400ドル程度でしょう。観光客向けではなく、地元民向けのスーパーを使うことで抑えられます。移動にはバスや電車、トラム(路面電車)が使えます。賃料を含めた1か月の生活費は、2,000ドルを見ておけば安心です。
2-3.節約術とおすすめの買い物スポット
生活費を節約するには、自炊が必須です。週末にはファーマーズマーケットをやっているところが多いので、そこで新鮮な野菜や果物、肉などをまとめ買いして作り置きしておくと、食費を抑えられます。また、日本同様にスーパーでは定期的にセールを実施しており、近所のスーパーに通って、どのタイミングで何が安くなるかを調べておくことも大切です。
娯楽費を抑えることも節約のポイント。メルボルンではコンサートやスポーツ大会などたくさんのイベントが開催され、中には無料のものもあります。いつ何が行われるか、現地の方から情報を聞くことでお金を使わなくても楽しい生活が送れるでしょう。
仕事探しの方法
ワーホリでは仕事探しが重要です。どうすれば希望の仕事が見つかるか、コツを解説します。
3-1.人気の職種と必要なスキル
メルボルンは世界有数のカフェの街であることから、カフェでの仕事が人気です。街の小さなカフェから、店舗展開をしている大型店までいろいろな種類があります。倍率は高いですが、バリスタの経験があると採用されやすい傾向です。短期間でも日本のカフェで働いておくと、アピールポイントになるでしょう。
メルボルンはワイナリーが多く、ワインに関係する職も人気があります。ぶどう収穫の仕事は体力的に大変ですが、自然と触れ合えることから人気です。若さや体力があると、採用されやすくなるでしょう。
他にも、日本食レストランやリゾートホテルでの仕事が人気です。教育系では、日本語教員として働く方もいます。
3-2.求人情報の探し方と応募のコツ
求人については、DENGON NETを参考にすると良いでしょう。このサイトにはメルボルンでの仕事についてだけでなく、生活に関する情報が掲載されています。日本語で情報が書かれているので、まだ英語力に自信がない方も問題ありません。
ポイントは、SNSもチェックすることです。FacebookのグループやLinkedInを使うことで情報を得られます。
また、カフェやスーパーなどには求人メモが掲載されていることもあるので、仕事探しの方法を絞りすぎず幅広く探しましょう。
住居探しのポイント

ワーホリではどこに住むかも大切なポイントです。以下、住居探しについて解説します。
4-1.おすすめのエリアと家賃相場
先述した通り、メルボルンの賃料相場は、一軒家が週600ドル、スタジオルームが週550ドル、オウンルームが週300ドル、シェアルームが週250ドルです。コロナ禍以降は家賃が高騰しており、現在も高止まりしている物件が多いです。
メルボルンの中でも、メルトンというエリアは家賃が安い傾向にあります。また、サウス・ヤラは、メインとなるフリンダース・ストリート駅から2駅の場所にあり、アクセスがよいでしょう。
高級住宅地ですが、海沿いの静かな街インナーサウスもおすすめです。ノースメルボルンは住宅が多く、静かな環境で暮らせます。
4-2.住居探しの方法と注意点
ここ数年は空室率が低く、家探しには一苦労するかもしれません。まずはRealestateやSnug、Domainといったサイトから探してみましょう。予算やエリアから絞り込んで検索をかけられます。
気になる物件は内見の予約をします。すぐに予約できることもあれば、日程をリクエストしてやり取りが発生することもあります。問い合わせをしても返事がないこともあるので、複数の予約をしておくと効率的です。
内見は、他の人と合同で行われます。10人以上の参加者がいることもあるので、聞きたいことがあればさっと聞けるように事前にまとめておくことをおすすめします。
気に入った物件があれば、申し込みます。個人情報や家賃を払える能力の証明、貯金残高などが求められます。ほとんどの場合、他の人と競合することになるので、より高い家賃を提示したり長期間住めることをアピールしたりといった工夫が必要です。
4-3.シェアハウスやホームステイのメリット・デメリット
一人で賃貸を借りるのではなく、シェアハウスやホームステイをする方法もあります。
シェアハウスは一人で物件を借りるより家賃が安くなり、ルームメイトと話す機会が増えるので英語力向上に役立ちます。また、ルームメイトと友達になったり、ルームメイトが連れてきた友達と仲良くなったりと、人脈を広げやすいでしょう。ただし、共同生活になるので深夜まで騒ぐことはできませんし、共同キッチンやトイレの使い方などでトラブルになるかもしれません。また、家賃が高騰しているメルボルンではシェアハウス需要が高まっており、なかなか空きが出ない点もデメリットです。
ホームステイは、現地の情報を気軽に聞くことができ、日々の生活をサポートしてもらえる機会もあります。シェアハウス同様、英語力向上や人脈作りに役立つでしょう。しかし、その家ごとのルールに従わなくてはなりません。また、ホストとの相性が悪いと、毎日の生活でストレスを感じてしまうリスクもあります。
現地での生活情報
現地でどのように快適に暮らせるか、ポイントを解説します。
5-1.交通手段と移動方法
メルボルンの主流の交通機関は、トラム、バス、電車です。いずれも、Mykiカード(マイキーカード)というSuicaやPASMOのような交通カードを利用できます。コンビニや駅で購入して、チャージしておきましょう。
トラムは街の外周を走っていて、特定の区域では無料で乗車できます。観光スポットは一通り周れますし、運転手がガイドアナウンスをしてくれることもあります。乗るときは停留所で待ち、トラムが来たら手を挙げましょう。降りるときはブザーか紐で知らせます。
街の中心地から郊外に出るには、電車が便利です。シティ・ループという環状線には駅が5つあります。そのうちフリンダース・ストリート駅とサザン・クロス駅では、郊外に向かう電車に乗り換えられます。扉は自動では開かず、手動なので注意しましょう。
バスは市内も郊外も走っており、駅がないところに行きたいときに便利です。通常の路線バスは様々な場所を巡回し、観光バスはメルボルンの観光地をメインに回ります。
電車とバスの料金はゾーン制で、ゾーン1(シティ周辺)とゾーン2(郊外)をまたがる移動であれば5.5ドル、ゾーン2のみであれば3.5ドルです。
5-2.医療サービスと保険について
日本では自分で何科を受診するか考えて病院を選びますが、メルボルンでは体調が悪くなったらまず、GPというクリニックやメディカルセンターに行きます。基本的にはそこで対応してもらい、もし不十分であれば専門病院に送られるという流れです。メルボルンにはMidtown Medical ClinicやThe Village GP Black Rockといった日本語対応をしてもらえるGPもあるので、英語力に不安があればこちらにかかりましょう。
医療費は高額で、保険に入っておく必要があります。ワーホリ向けの保険はいくつかありますが、治療だけでなく個人賠償責任や携行品損害もついているものを選ぶと、もしものときも安心です。ワーホリビザや就労ビザで渡航する人はOVHC(Overseas Visitors Health Cover)という健康保険を利用することも多いので、チェックしてみてください。
5-3.安全に過ごすための注意点
メルボルンは治安のいい街ですが、やはり日本に比べると様々なリスクがあります。
まず、女性の場合は深夜一人で出歩くことはなるべく避けましょう。フリンダース・ストリート駅の近くとキング・ストリート駅のあたりはひったくりなどが多発しています。郊外ではセント・アルバンズ周辺が特に危険で、地元の人もあまり近寄りません。
スリやひったくりのほか、置き引きも発生しています。日本では、カフェでテーブルに荷物をおいたままトイレに行く方がいますが、絶対にやめてください。
交通事故も多いため、日本のように「歩行者優先」を当たり前だと思わず、道を横断するときは十分注意しましょう。
メルボルンでの楽しみ方

メルボルンでの生活を楽しむためのポイントを解説します。
6-1.観光スポットとイベント情報
メルボルンには、以下のような観光スポットがあります。
施設名 | 特徴 |
---|---|
王立展示館・カールトン庭園 | メルボルン万博の会場として建築されたスポット |
セント・パトリック大聖堂 | 荘厳なゴシック建築の大聖堂 |
グレートオーシャン・ロード | 「世界で最も美しい海岸道路」と呼ばれる道路 |
クイーンビクトリア・マーケット | 1878年にオープンした歴史あるマーケット |
ユーレカ・スカイデッキ88 | 夜景を一望できるデッキ |
メルボルン博物館 | 南半球最大の博物館 |
ビクトリア州立図書館 | 美しい建築デザインの図書館 |
また、代表的なイベントは以下の通りです。
イベント名 | 開催月 | 説明 |
---|---|---|
Australian open | 1月 | 世界的なプレイヤーが優勝を争うテニス大会 |
Formula1 Australian Grand Prix | 3月 | 多くの飲食店出店やステージイベントもあるF1大会 |
Melbourne International Flower&Garden Show | 3〜4月 | 庭園や工作を楽しむアウトドアイベント |
AFL Grand Final | 9月 | その年の優勝チームを決めるサッカーの試合 |
Melbourne Cup Day | 11月 | レースだけでなくファッションにも注目が集まる競馬レース |
Boxing Day Test | 12月 | クリスマスから新年にかけて、オーストラリア代表チームが試合を行うクリケット大会 |
Melbourne New Year’s Eve | 12月 | ヤラ公園や街のあちこちで、パーティなどを楽しむ大晦日イベント |
このほかにも、メルボルンにはたくさんの観光地やイベントがあります。現地の方に聞くことで、観光客があまり行かないスポットを見つけられるかもしれません。
6-2.現地の文化や習慣
日本と比べると、オーストラリア人はおおらかな傾向です。こちらがちょっとしたミスをしても細かく言われないですが、約束や時間をきっちり守ってもらえることも少ないでしょう。細かいことを気にしないため、5セント以下のお釣りは基本的に返ってきません。
服装がラフで、東京などと比べるとカジュアルな人が多いです。中には裸足で歩いている人もいるので、初めは驚くかもしれません。
お店が閉まる時間が早く、20時を回るとほとんどが閉まってしまいます。遅くまで仕事をする予定がある日は、事前に食べ物を確保しておきましょう。
公共の場でお酒は飲めないので、飲食店が出ているイベント中など特別なシーンでなければ、公園やビーチでお酒を飲むことはNGです。
人は人、自分は自分と考える人が多く、フレンドリーな国民性だといえます。例えば、電車を待っているときに会話が始まり、少し世間話をしたらまた自分の世界に戻るといったことが多いです。
6-3.おすすめのカフェやレストラン
メルボルンで最もおすすめのカフェは、「ST.Ali(セント・アリ)」です。コーヒーカルチャー発祥の店と言われ、日本人バリスタも働いています。
焙煎所兼カフェの「Market Lane(マーケット・レーン)」では、シングルオリジンのコーヒーを楽しめます。ケーキやペストリーもあるので、ぜひ一緒に食べてみてください。
「Wide Open Road(ワイド・オープン・ロード)」は、1950年代の倉庫を改装したオシャレなカフェです。インダストリアルな雰囲気の中でいただくのは、ブラックコーヒーがイチオシ。
「Grossi Florentino(グロッシ・フロレンティーノ)」はクラシックな高級レストランで、1928年から高い人気を誇っています。地元メルボルンの食材が使われた、本格的なイタリアンを食べられます。
世界的に有名なベン・シューリーがシェフを務める「Attica(アティカ)」は、「世界のベストレストラン」に何度もランクインしています。フィンガーライムやザリガニなど、他では食べられない食材を楽しめるお店です。
日本の味が恋しくなったら、ぜひSupernormal(スーパーノーマル)を訪れてください。日本や香港、韓国などのアジア料理を、活気ある店内でいただけます。
まとめ
今回は、メルボルンのワーホリについて解説しました。
最低賃金が時給約24豪ドルと日本よりも倍近く高いオーストラリアでは、仕事が見つかればしっかり稼ぐことができます。また、交通機関や医療制度も安定しており、安心して暮らせる街です。
英語力を高めながら仕事のスキルを向上させるため、ぜひ積極的に検討してみてください。