2つの国の基本情報
まず、2つの国の基本情報を整理しましょう。
比較ポイント | オーストラリア | ニュージーランド |
---|---|---|
大きさ | 7,692024㎡(日本の約20倍) | 268,680㎡(日本の約3/4) |
首都 | キャンベラ | ウェリントン |
人口 | 24,243,600人 | 4,693,000人 |
人口密度 | 2.8人/㎢ | 17.5人/㎢ |
気候 | 都市ごとによって異なります。日本の様に四季がある都市や、1年中温かい亜熱帯地域もあります。 | 夏は涼しく、冬の強烈な寒波もないので過ごしやすいです。 |
ワーホリビザの延長 | 最初の1年の滞在中に、地方で季節労働に従事すると、2回目、3回目の申請が可能。最大3年まで滞在可能です。 | 最初の1年の滞在中に、ファームでのアルバイト経験がある人は、3か月の延長が可能です。 |
オーストラリアの特徴
オーストラリアは、先住民のアボリジニによって受け継がれた伝統と、ヨーロッパからの多くの移民がもたらした文化が融合されて、マルチカルチャーな国です。世界でもっとも小さな大陸と言われているオーストラリア。それでも1つの国として膨大な面積を持っているので、同じ国内で時差があり、各都市は所属する気候性も異なります。英語を習得できる上に、日本では経験できないような、アクティビティも満載なので、留学生にとても人気です。
オーストラリアを留学先にすると?
ニュージーランドでは味わえないオーストラリア留学のメリットを4つ挙げます。
学校の選択肢が多い
オーストラリアには、多数の語学学校があります。なぜなら、シドニー等の大都市があり、留学生が多く集まる分、学校やコースの選択肢も幅広いのです。好きな都市を選んでから、学校を決める方法もあります。選択肢が多いので、自分に合った学校がきっと見つかります。
アクティビティが豊富
特にマリンスポーツが手軽に楽しめます。マリンスポーツが楽しめる様な場所は、気候が1年を通して温暖なのに加え、海やビーチがすぐ近くにあり、生活している都市部からアクセスしやすいからですシドニーやメルボルン郊外でも、気球に乗れたり、ペンギンが見れたりできる所もあります。平日は、勉強に集中して、休日に思いっきり楽しみましょう!
留学生が浮かない
英語が話せない、日本人訛りがあるからと言って、肩をすぼめる必要はありません。単一民族で構成される日本とは違い、オーストラリアは多民族国家なので、様々な国籍の人が暮らしています。また、現地人以外の殆どの人は、母国の訛りを持っています。他のアジアからの留学生も多く、最初はアジア人同士で沢山会話の練習もできます。言葉や文化、肌の色等、皆が違うのが当たり前なので、自分らしく、堂々としていられるのです。
19もの世界遺産を始め、見所満載!!
日本では見られない様な、雄大な景色や、息をのむ様な大自然に触れることができます。オーストラリアには、文化遺産・自然遺産を含め、19もの世界遺産があるからです。都市には、近代的なオペラハウス、手付かずの自然では、エアーズロック等、誰もが聞いたことのある場所ですね。学校によっては、遠足や修学旅行の一環で、バスに乗りテント泊を続けながら、エアーズロックまで行ける所もありますよ。
オーストラリアの代表都市
オーストラリアは、ニュージーランドに比べて、国土が大きい分、様々な主要都市があります。多くの留学生が滞在する各主要都市の特徴について、詳しく見ていきましょう。
シドニー
オーストラリア最大の都市。有名なオペラハウスは、世界遺産にも登録されています2000年には、夏季オリンピックが開催されました。人口は500万人を超え、世界都市となり、経済・文化の発展も著しく、国際的な観光都市でもあります。多数の語学学校があり、世界中から多くの留学生が集まっています。
メルボルン
シドニーに次ぐ第二の都市です。ガーデンシティと呼ばれるほど、街中にも緑が溢れています。シドニーが近代的なのに対して、メルボルンには歴史的な建造物が多く残り、美しい自然が街にあります。スポーツが盛んで、テニスの4大大会の1つや、F1グランプリ、競馬のメルボルンカップもこの街で開催されます。世界一住みやすい街にも6年連続で選ばれたほど、魅力的な街です。
ブリスベン
クイーンズランド州の州都で、シドニー、メルボルンに次ぐ第三の都市です。市内には、日本領事館を始め、図書館、美術館、ショッピングモール等、留学生に必要なものが揃っています。更に、美しいビーチがあるゴールドコーストやサンシャインコーストには、市内から電車で1時間。ジェットスキーや、サーフィン等のマリンスポーツが楽しめます。
パース
西海岸にある都市です。地中海性気候に属し、年間を通して温暖で過ごしやすく、また、年間の70%が晴れという、過ごしやすい場所です。豊かな自然あふれるパースでは、市内を流れる川で野生のイルカが見れたり、郊外には野生のカンガルーがいたりして、人々は自然と共存しています。ビーチの数も多いので、平日には落ち着いて勉強、週末にはマリンスポーツを楽しむ等、めりはりのついた学生生活が送れます。
ゴールドコースト
この都市が留学生に人気の理由は、何と言ってもビーチでしょう。日本人にも人気の白砂のビーチは、57㎞も続きます。海外ウェディングの場所でもゴールドコーストは人気ですね。大きなテーマパークがあったり、スカイダイビングができる所もあったり、また世界遺産に登録されている「スプリングブルック国立公園」では、土ボタルも鑑賞できます。
ケアンズ
日本から7.5時間の飛行で行ける、オーストリアの玄関口。1年中温かく、冬でも最低気温が15℃位です。世界最大のサンゴ礁地帯であるグレートバリアリーフへも、ケアンズから船が出ています。シュノーケリングやダイビング等のアクティビティが満載です。
勉強だけじゃない!滞在中に行ってみたいオーストラリアの名所
折角オーストラリアに来たら、是非見ておきたい所を紹介します。
エアーズロック
日本では映画の舞台にもなった場所です。砂漠の真ん中にたたずむ姿は圧巻です。周辺都市には、今もなお、先住民のアボリジニ人が生活しており、まるでオーストラリアの原始にタイムスリップした様に感じます。
グレートバリアリーフ
世界最大のサンゴ礁地帯です。ダイビング等のマリンスポーツは勿論、グレートバリアリーフに浮かぶハートリーフを見る遊覧飛行が人気です。
グレートオーシャンロード
メルボルンから南西全長約250㎞に及ぶ美しい海岸沿いの道です。奇岩が連なっており、その岩を見立てて「12人の使途」、「ロンドンアーチ」と呼ばれる場所があります。メルボルンからツアーバス等が出ています。
タスマニア島
島の3割が国立公園や自然保護地域に指定されている通り、島全体が大自然の宝庫です。「魔女の宅急便」に出てくるパン屋さんのモデルになったベーカリーや、世界遺産に登録されている、凶悪犯が送られた流刑地「ポートアーサー」があります。
ニュージーランドの特徴
ニュージーランドは、地形や気候が日本と似ている国です。国土は日本の3/4ですが、日本と同じ、島国です。南半球にあるため、季節は逆になりますが、日本と同じ様に四季があります。また、両国とも、環太平洋火山帯に属しているため、温泉が湧き出る所があります。更に、両国とも、太平洋プレートの境目に位置している為、よく地震も起きます。2011年の東日本大震災前に、ニュージーランドのクライストチャーチでも発生した地震を覚えてる方は多いでしょう。 しかし人口に限っては日本とは似ておらず、ニュージーランドでは人口数より羊の数の方が多いと言われています。
ニュージーランドの代表都市
ニュージーランドで留学生が滞在する3大都市をご紹介します。
オークランド
ニュージーランドの玄関口とも言える、北島・国内最大の都市です。中心部には、オークランドタワーを始め、近代的な建物が並んでいますが、すぐ郊外には、美しいビーチや、ハイキングコース、様々な島があります。
クライストチャーチ
イギリスの植民地時代を色濃く残し、歴史的な建物や、美しいガーデンが沢山ある街です。海辺に語学学校もあり、学校後にビーチでお散歩も楽しめます。
ウェリントン
北島にあるニュージーランドの首都です。中心街のすぐそばに、ウェリントンベイがあり、美しいビーチがあります。国立博物館やシアターもあり、文化的にも発展しています。
滞在中に触れておきたいニュージーランドの大自然
大自然の宝庫であるニュージーランドには、手付かずの自然も多数に残されています。澄み切った空気、絵に描いたようなエメラルドブルーに輝く湖、氷河に覆われた美しい山等、ニュージーランドにいる間に是非訪れたいスポットをいくつかご紹介します。
トンガリロ国立公園
トンガリロ、ナウルホエ、ルアプフという3つの火山を取り囲んだ国立公園です。広大な土地を持つトンガリロ国立公園は、ユネスコの自然と文化の世界複合遺産に登録されています。3つの火山は活動中ですが、スキーやトレッキング、ハイキングを楽しむことができます。
マウント・クック
ニュージーランドの最高峰で、3724mあります。こちらも世界遺産に登録されており、周辺はアオラキ・マウントクック国立公園に指定されています。※アオラキとは、現地の先住民マオリ族の言葉で、マウント・クックを意味するものです。周辺には3000m級の山々がそびえ立ち、澄み切った空気や山の眺めを楽しむトレッキングコースもいくつか用意されています。また、セスナ機やヘリコプターに乗って、氷河の絶景を空から楽しむこともできますよ!ここからバスで約1時間半の所には、世界一星が美しいと言われている「テカポ」という湖の名前から付けられた街があります。
ミルフォードサウンド
全長16㎞のフィヨルド全域に、垂直に切り立った巨大な崖が続いています。一泊クルーズもでき、宿泊者は澄み切ったミルフォードサウンド内でカヤックや、夜には星座観賞も楽しめてお勧めです。クライストチャーチやクイーンズタウン発着のバスツアーもあり、アクセスは便利です。
留学費用はどちらの国がお得?
結論から言うと、オーストラリアの方が安く抑えられます。ニュージーランドよりも仕事先や商品を含め、多くの選択肢があり、賢く節約することができるからです。ここ数年、オーストラリア、ニュージーランドともに、各国のドルも上昇し、それに伴い物価もかなり値上がりしました。2015年に発表された、「生活費の高い国」によると、オーストラリアは6位、ニュージーランドは7位です。因みに1位はスイスで、日本は21位でした。2つの国で、留学生に必要なものの物価の違いをイメージできるように、よく使うものの概算費用を表にまとめて見てみましょう。
項目 | オーストラリア | ニュージーランド |
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学費(語学学校1か月) | ¥60,000~150,000 | ¥130,000~150,000 |
家賃(シェアハウス) | ¥100,000 | ¥80,000~100,000 |
学生ビザ申請料金(移民局への支払い費用) | ¥70,000 | ¥5,400 |
ワーホリビザ申請料金 | ¥60,000 | 日本国内で申請する場合は無料。NZ国内で申請する場合、約¥15,000。 |
生活費 | ¥30,000~70,000 | ¥25,000~50,000 |
交通費 | ¥15,000~20,000 | ¥10,000~15,000 |
カフェにてコーヒー1杯 | ¥360 | ¥250~350 |
ビックマック | ¥520 | ¥500 |
牛乳(2リットル) | ¥270 | ¥150 |
卵(1ダース) | ¥450 | ¥300 |
一見、オーストラリアの方が、ニュージーランドより若干高めに見受けられます。しかし、外食を減らして自炊を増やしたり、働いたりして節約するの手もあります。またアルバイト先が多いのは、オーストラリアなので、やりくり次第では、オーストラリアの方がお得になります。
治安はどっちの方がいいの?
2018年の世界平和度指数ランキングでは、ニュージーランドが2位、日本は9位、オーストラリアは13位でした。オーストラリア、ニュージーランド共にのんびりとおおらかで、フレンドリーな方が多いです。ただし、日本にいるのと同じ感覚でいるのではなく、注意してしすぎることはないので、どちらの国にしても、自分の身を守るために気を付けて下さい。
まとめ
オーストラリア・ニュージーランドは両方とも自然豊かで、留学する環境として最適です。留学する視点で見て、先述したことを表にまとめます。
比較ポイント | オーストラリア | ニュージーランド |
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フレンドリーな国民性 | ✔ | |
都市・語学学校の選択肢の多さ | ✔ | |
アクティビティの多さ | ✔ | |
仕事の選択肢の多さ | ✔ | |
観光・旅行先の選択肢の多さ | ✔ | |
治安の良さ | ✔ | |
物価の安さ | ✔ | |
住みやすさ | ✔ |
当時は両方の国とも物価がそんなに高くなく、むしろ日本よりも安いというイメージでしたが、近年は両方とも高くなっていますね。しかしその分、時給も上がっていますので、働きながら生活費を得るのも得策だと言えます。2つの国の間は、飛行機で3時間半ほど。留学先にオーストリアを選んで、ニュージーランドに遊びに行くというのもお勧めです。人生を変えるとも言われている留学。選んだ留学先で、人生において特別な時間を思いっきり楽しんで過ごして下さいね。