オーストラリアで長期滞在する方法としては、ワーキングホリデーやセカンドワーキングホリデーなどが挙げられますが、できればアルバイトをしながら専門学校で1年〜2年じっくり勉強したいという人も多いのではないでしょうか。
ただ、専門学校に通うとなると、やはり学費の面が心配になってくるかと思います。そんな方に朗報です!!オーストラリアの専門学校の中には、タイムテーブルがフレキシブル(例えば、朝、昼、夜のうちいづれか3時間とか)だったり、週2〜3日に1回、3時間程度の授業を受けるだけでいいというような学校もあるんです。
そして、気になる授業料は安い学校だと1年でおよそ40万円程度から。アルバイトをして、そのお給料で授業料を支払っても十分な生活費を残すこともできるんです。
オーストラリアの留学生に対する学校への規制の緩和により、学校への出席が重要視されなくなっているので、よりアルバイトに専念できる人が多いのです。
目次
安く長期滞在ができる「ビザ取り学校」とは
学費が安く授業数(出席日数)が少ない学校のことを「ビザ取り学校」と呼びます(正式名称ではありません)。
オーストラリアに長期滞在する上で、ネックになるのはやはりお金です。ワーキングホリデービザやセカンドワーキングホリデービザを所持しているのであれば、アルバイトをしながら資金を補填しつつ長期滞在することが可能です。
しかし、これらのビザをすでに使ってしまっていたり、年齢的に取得が難しいという方の場合「学生ビザの取得」という手段が挙がってきますが、学費が高すぎるというのが現実です。
学生ビザでもアルバイトをすることができますが、一般的な語学学校や専門学校に通うとなると、授業料も宿題の数も多く、勉強に追われる毎日となってしまいます。そうなるともちろんアルバイトをする暇なんてないですし、学費を稼ぐことなんて、とてもではありませんができません。
「ビザ取り学校」とは、このような人たちが負担なく長期滞在することができるように設けられた(またはこのような目的で利用されることが多い)学校のことを指しています。
ビザ取り学校の4つのメリット
ビザ取り学校には、以下のような4つのメリットがあります。
①アルバイトを中心とした生活ができる
ビザ取り学校は、タイムテーブルがフレキシブルなところがほとんどです。これが一般的な語学学校や専門学校である場合、朝から夕方まで授業が詰め込まれており、宿題もたっぷりと出されるというのが一般的です。
勉強を中心とした生活を送りたいという方にとってはいいかもしれませんが、旅行のための貯金や学費の支払いを目的にお金を稼ぎたいという方にとってはあまり条件がよくないのが事実です。
その点、ビザ取り学校では週に2〜3日、しかも1日に3時間程度と授業数が少なく、宿題やテストなどもとても少ないのです。もちろん学生ビザで滞在しているからには出席日数を満たしたり課題を提出することは必須ですが、アルバイトメインの生活をしながらでも十分にこなせる領となっています。
ワーキングホリデービザやセカンドワーキングホリデービザをすでに使ってしまった方や、年齢的にこれらのビザの取得が難しいという方にとっては、ビザ取り学校に通うことがアルバイトを中心とした生活をするためのベストな方法なのです。
②学費が安い
世界一時給が高い国として知られているオーストラリアですが、やはりその分物価も高いです。留学生たちが通う語学学校や専門学校も例外ではありません。しかし、ビザ取り学校は一般的な語学学校や専門学校の2分の1から3分の1程度の授業料で通うことができるのです。
授業料の分割払いが可能な学校が多く、手元にある資金が少ない方や、現地でアルバイトをしながら学費を補填するつもりの方でも、十分に通うことが可能です。
③ホリデーが多い
ビザ取り学校のコースの期間中には「ホリデー」と呼ばれる長期休みが含まれています。その期間は約4週間で、コース終了後にもまた約4週間のホリデーが与えられます。学生ビザ所持者がアルバイトをするにあたり「1週間に20時間まで」という就労時間の制限が課せられますが、実はこれはコース期間中に限っての話。
つまり、ホリデー期間中には就労時間の制限なく自由に働くことができるのです。ビザ取り学校では長期間のホリデーが与えられるため、ホリデー期間中にガッツリ稼いでお金を貯めることも可能です。
④情報を得る場所として最適
ビザ取り学校には、すでにワーキングホリデーやセカンドワーキングホリデーを終えていたりと、オーストラリアに長期滞在している人がたくさんいます。オーストラリア生活に慣れている人が多いため、生活のコツや地域の情報など、リアルな情報を得ることができる貴重な場所なのです。
留学生の友達だけでなく、現地の友達や知り合いが多い人もいるので、横の繋がりを得ることができる可能性も高いです。
ビザ取り学校の4つのデメリット
ビザ取り学校には大きなメリットがありますが、もちろんメリットだけではありません。以下のような4つのデメリットがあるということも、頭に入れておきましょう。
①わいわいとした学生生活が味わえない
ビザ取り学校のメリットのひとつとして「タイムテーブルがフレキシブル」という点が挙げられますが、言い換えれば「他の生徒との関わりを持つ時間が極端に少ない」ということになります。
同じ学校の生徒と会うのは、1週間に数日、数時間程度。特に一度ワーキングホリデーなどで学生生活を経験したことがある方にとっては、生徒同士の交流が希薄すぎるため物足りなく感じてしまうかもしれません。
②勉強に集中できる環境ではない
もちろん学校にもよりますが、ビザ取り学校は「学生ビザを取得するためだけ」に利用されていることがほとんどで、本気で勉強に取り組んでいる学生は正直なところ多くありません。
やる気のない学生が多いことを知っているため、学校側も講師陣のレベルや教育に力を入れていないところが多く、勉強に集中できる環境であるとは言えないのです。
本気で勉強したいという方は一般の語学学校や専門学校を選ぶか、ビザ取り学校に通うにしてもなるべく質の高い学校を見つけられるよう、よく検討する必要があります。
③周りに流されてしまいやすい
ビザ取り学校に通っている学生の境遇はさまざまですが「もっと遊びたい」「帰国したくない」「なんとなく」など、明確な目的や目標を持っていない人が多く見られます。生徒同士の繋がりが薄いビザ取り学校ですが、やはり誰かと関わるとなるとこういった状況の人がほとんどになってきます。
「自分はしっかりとした目標があるから大丈夫」と思っていても、このような環境に身を置いていると、知らず知らずのうちに流されてしまうものです。よっぽどの意志がない限り、ぼんやりとした学生生活を送ることになる可能性が大きいです。
④得るものなく終わる可能性も
「オーストラリアに安く長期滞在する」という面では、メリットの多いビザ取り学校。しかし、ビザ取り学校に通うことに関しては賛否両論があります。はっきりとした目的や目標がなくだらだらと過ごしてしまい、時間の無駄だった、と後悔している人もいるのです。
ですが、必ずしも将来へのステップアップに繋がることだけが留学の成功と言えるわけではありません。「日常生活の中で英語力を伸ばすことができた」「アルバイトを頑張ったおかげでビジネスビザを取得(正社員採用)できた」など、有意義な時間を過ごしたという意見が多いのも事実。やはり、最初の目標設定が肝心となってきます。
ビザ取り学校の入学条件
ビザ取り学校での授業は、もちろん全て英語で行われます。そのため、ビザ取り学校に入学するためには授業に参加できる程度の英語力を持っていることを証明する必要があります。つまり、英語力判定テストの結果を提出する必要があるのです。
IELTSであれば5.5以上、TOEICであれば605点以上、TOEFLであれば500以上がボーダーラインだと考えておくといいでしょう。ビザ取り学校に入学する前に、条件を満たせるほどの英語力を身につけておくことが大事です。
もし英語力が伴わなかった場合は、しばらくは一般の語学学校に通って英語力を伸ばすことに集中し、それからビザ取り学校に入学するという順序がいいでしょう。
ビザ取り学校の入学手順
「ビザ取り学校」への入学を決心したら、まずはラララ・オーストラリアへご相談ください。学校の詳細をご案内したあと、お見積もりを行います。
入学手続きが完了したら、残るは学生ビザの申請のみ。ラララ・オーストラリアを通して入学手続きを行った方には、ビザサポートも無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
ビザが交付されたら、いよいよ渡航準備に入ります。到着日には、フライトの到着時間に合わせて空港送迎も行っておりますので、ご安心ください。
また、すでにオーストラリアに入国している方は直接学校に見学に行っていただき、入学手続きをしていただくことも可能です。
長期滞在におすすめのオーストラリアの専門学校(TAFE, VET)一覧
Greystone College
349,685円/ Certificate Ⅲ in Business (28~34weeks、月火)
都市:シドニー
Greystone CollegeはILSC語学学校が運営するビジネス専門学校で、メルボルン、シドニー、ブリスベン、アデレードにキャンパスがあります。経営や商学、リーダーシップ、プロジェクトマネジメント、起業などに関する豊富なコースを提供しており、期間は28週から100週まであるので自分の目的やスケジュールに合わせたコースを選べます。ビジネス分野で経験豊富な講師の授業を受けることができ、課外活動を通して実践的な学習体験も得られる学校です。
Greenwich Management College (グリニッチ)
549,505円/ Certificate IV in Business
都市:シドニー
Greenwich CollegeはGreenwich English Collegeという語学学校に併設されている専門学校です。キャンパスはシドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、パース、アデレードなどの交通網が整っている街にあり、ビジネスやリーダーシップマネジメント、マーケティング、調理、ホスピタリティ、介護などの専門コースを展開しています。プログラム終了後は証明書などを取得でき、期間は半年から2年とコースによって異なります。
ケアンズ・カレッジ・オブ・イングリッシュ・アンド・ビジネス(専門学校)
Certificate Ⅲ in Hospitality(20weeks)/ 399,640円
都市:ケアンズ
ホスピタリティー、チャイルドケア、ビジネス、ツーリズムと、留学生からの人気が高いコースが揃っている専門学校です。長い教育実績を持った質の高い講師陣による、実践的な授業を受けることができると好評です。
トロピカルな熱帯雨林に囲まれたケアンズという地域では、小さいながらもハイキングやバンジージャンプ、スキューバーダイビングなど数多くのアクティビティが充実しており、自然に囲まれリフレッシュしながら勉強に励むことができます。
観光業が盛んな地域であるため、観光客を相手とするアルバイトを体験することもできます。
ロイズ・インターナショナル・カレッジ 専門学校
[一般英語 長期滞在留学パッケージ]6か月/479,568円
都市:シドニー
お得なビジネスコースで人気を集めている専門学校です。一般英語コースや英語試験対策コースを備えている語学学校が併設されているため、英語力にあまり自信がない方は語学学校で英語を学んだあとにダイレクトに専門学校に入学するという手段をとることもできます。
学校の場所は、シドニーのタウンホール。アクセスが便利なだけでなく、周辺には便利施設も充実しており、生活するのにも遊ぶのにもぴったりです。数あるビザ取り学校の中でも、特に授業料が安いので、お金のことがネックになっている方には一度チェックしてもらいたい学校です。
専門学校に入るためにまずは英語力を上げたい人におすすめの語学学校
イングリッシュアンリミテッド(ブリスベン校)
[一般英語 長期滞在留学パッケージ]6か月/ 529,523円
都市:ブリスベン
一般英語や英語検定対策を学ぶことができる語学学校です。ヨーロッパやアジア圏から多国籍な学生が集まっており、明るく活気に満ちたダイナミックな学校として人気を集めています。
学校内で母国語禁止といったようなスパルタ式の学校ではありませんが、平均年齢が27歳くらいで費用を自分で工面している学生が多いからか、けじめを持ち積極的に英語を使おうとする雰囲気が感じられます。
日本人の在籍率は通年6〜9%ほどとなっています。英語環境に身を置きたいけれど、情報交換ができる日本人もいる学校を選びたい、そんな方におすすめな語学学校です。
IH ブリズベン ALS
[一般英語 長期滞在留学パッケージ]6か月/699,370円
都市:ブリスベン
国際色豊かで、元気で明るい学校です。コースやプログラムが豊富に揃っているため、自分の目的や目標に合わせたコースを見つけることができます。また、やる気のある学生にはより多くの学習サポートが出来るよう、サポートシステムが充実している学校でもあります。
日本人のスタッフが在籍しているため、英語学習のアドバイスをもらったり、留学生活に関する相談などもすることができ、オーストラリアでの長期滞在に不安を感じている方も安心して通うことができます。ブリスベンの中心部に位置しているため、私生活も充実させることができるでしょう。
まとめ
「ビザ取り学校」は費用を抑えてオーストラリアに長期滞在することが出来る手段ですが、学生ビザ申請の条件が厳しくなっているため、十分な資金やしっかりとした留学理由が事前に求められます。
「ビザ取り学校」を選ぶ際は、学生ビザの条件等も確認いただくことをおすすめいたします。