一般英語は、英文法、リーディング、スピーキング、リスニング、ライティング、全てのパートを底上げするように、カリキュラムが組まれています。
一般英語コースについて
ほとんどの語学学校に開講されている最も一般的なコースです。 英語を学びたい!と語学留学を考えた人の多くが受講するのが、このコース。 語学習得に必要な4つのスキル、書く(ライティング)、読む(リーディング)、聞く(リスニング)、話す(スピーキング)に、この4つのスキルを磨く上で欠かせない英文法をそれぞれ万遍なく学び、英語力を底上げします。 学校によって授業内容は様々ですが、基本的には教材をもとに1つのトピックを1つの授業内で終わらせていく形式を取られることが多いです。
例えば、教材の音声を聞いて抜けている単語を穴埋めしたり(リスニング)、またトピックを読んで(リーディング)クラスメートと意見を交換し(スピーキング)、まとめた意見をレポートとして提出したり(ライティング)します。その中でテキストに出てきた文法や単語、言い回しなどを同時に学んでいきます。 入学に必要な英語力というものがなく、初級者から上級者までそれぞれ自分のレベルに合ったクラスでどなたでも受講することができるので、短期留学生やワーキングホリデーの方はもちろん、長期留学などで試験対策やビジネス英語等を学ぶ前に、英語の基礎を築きたいという方にもお勧めのコースです。
英文法
助動詞、不定詞、動名詞、関係詞など、文組み立てに必要なルールを勉強していきます。筆記力にはもちろん、会話でも最低限の文法を知っておかないといけません。
リーディング
ボキャブラリー(語彙)力によって、どれぐらい読めるか決まってきますが、リーディングは、まずどれだけ英語に慣れるかで決定します。新聞、小説など英語の長文、短文を読み、スキルを磨きます。
スピーキング
会話力は、どれだけ声に出して英会話をするか?どれだけ口と舌が英語の発音、単語を覚えてくれるかが鍵です。英会話は、それ専門の学校、英会話学校に通っても良いかもしれません。
リスニング
リスニングには精聴と多聴という2つのやり方でスキルアップを図りましょう。精聴は、一文一文をしっかり聞き込み、単語一つも漏らさず聴いていく方法、ディクテーションがこれにあたります。多聴は、ラジオやテレビ番組など、多くの会話文を流して聞く方法です。
ライティング
ライティングはボキャブラリーや、文法と連動してスキルアップします。ライティングは自分の書いた文について添削してくれる先生がスキルアップには必須です。どれだけ文を書いて、添削され、見直していくか、にスキルアップがかかっています。
一般英語コースの入学日
ほとんどの学校で毎週月曜日に入学が可能です。
学校によっては、カリキュラムを初めから勉強できる、テスト週がある等の理由で、お勧めの入学日(隔週程度)を設定しているところもあります。お勧め入学日に入学すると、同じ日にスタートする学生が多いので友達を作りやすいというメリットもあります。
一般英語の1クラスの人数や国際色など
クラス人数
一般的に最大18名のクラス編成を採っている学校が多いです。隣の席同士で、もしくはグループでディスカッションをしたりと、クラス人数が多くても少なくても生徒間で交流を持って授業は進められます。学校によっては、会話力を向上させるため最大人数を10名前後にするなど先生の目が生徒に届きやすいクラス編成を採用している学校もあります。
国籍バランス
国籍バランスは学校やクラスの雰囲気を作る重要な要素であり、また、学校を離れても英語を使うには、様々な国の友人を作るのが近道だと言えます。英語と母国語が似ているヨーロッパの留学生はスピーキング力が高く、一緒にいることで自然とスピーキング力も伸ばせるというメリットもあります。また、色々な国の人と交流を持つことで、単語が通じないなどの壁を乗り越え、いわゆる“日本語発音”も修正されていきます。
英語のみならず、それぞれの国の文化や習慣などを学ぶことは、留学生活をより一層充実したものにしてくれます。 留学生の国籍比率は都市や学校により大きく異なり、時期によってはケアンズやゴールドコーストなどで日本人の比率が多くなると言われています。弊社の学校紹介ページでは、各学校の国籍バランスや日本人比率を紹介していますので、ぜひご確認ください。
一般英語の英語レベル分けについて
入学初日にクラス分けのテストを受け、自分のレベルに合ったクラスに割り当てられます。
基本的に以下の5つのレベルがあり、学校によってはさらに細かく分かれているところもあります。
レベル分けが細かい学校は、生徒間の語学力の差も少なく、より自分に合ったクラスで授業を受けることができます。
elementary(初級)
簡単な会話ならばボディランゲージを使ってコミュニケーションが取れる。toeic~約300まで
pre-intermediate(初中級)
基本的な英単語や文法を使って意思疎通が取れる。toeic ~約400約まで
intermediate(中級)
一般生活で必要な英語ならある程度わかり、ある程度の自信を持って意思を伝えることができる。toeic 約~550まで
upper-intermediate(中上級)
多少のミスはあるものの効果的に英語を使うことができる。toeic~約750
advanced(上級)
不自由なく英語を話すことができ、場面にあった効果的な英語表現を使える。toeic~約940
※日本人留学生に多いのが、文法は得意だけどスピーキングやリスニングが苦手という方。逆にヨーロッパや南米の留学生に多いのが、文法は苦手だけどスピーキングやリスニングが得意という方。ほとんどの学校では各科目の平均をとってクラス分けがされますが、学校によってはそれぞれの科目でクラス分けをするところもあります。
一般英語コースの1週間の授業時間について
学校によって基準は異なりますが、一般英語コースには、基本的に“フルタイム”と呼ばれる1週間で20時間以上の授業を受けるコースと、“パートタイム”という19時間以下のコースがあります。 ※時間数によって呼び方は変わる可能性があります。学校によっては月曜から木曜までなど、週4日制度を取り入れているところもあります。
フルタイム
ほとんどの学校が週20時間以上の就学時間を設けており、しっかりと勉強されたい方向け。朝から始まりお昼を挟んで午後の授業を取るため、お昼を一緒に食べることでクラスメートとの会話も弾み、友達が作りやすいというメリットがあります。フルタイムの時間終了後に設定されているアクティビティ等に参加しやすい点も挙げられます。
パートタイム
ほとんどの学校が週19時間以下の就学時間を設けています。午前中もしくは午後のみの授業体系。学校以外の時間でバイトをしたい、サーフィンなどの趣味に費やしたいなど自分の時間を有効に使いたい方にお勧めです。特に夕方のコースを受講される方は、費用を安く抑えられるというメリットもあります。
※さらに短期間で集中して勉強したいという方には、1週間で28時間や29時間学べるコースを提供している学校もあります。
一般英語コースの就学期間
最短で1週間、最長で52週間学べます(※最長就学期間は学校によって異なりますが、あまり長期になると学生ビザの却下リスクが高まります)。1週間というと少なく聞こえますが、長期留学の下見として、または会社の休みを利用して短期留学される方もいます。1週間から入学できるのは、語学留学をしたいけど会社を長期で休めないという社会人の方には大きな魅力。学校に就学することで、様々な国の生徒と出会え、観光とはまた違う充実した日々を過ごせます。
また、一般的には12週間で1つ上のレベルに上がれると言われており、学校によっては12週間後に自動的にクラスが上に上がる制度を取っているところもあります。12週間よりも早くレベルを1つ上げる!など目標を設定すると、語学就学のモチベーションがさらに上がるかもしれませんね。
一般英語コースの選択科目
学校によってはカリキュラムの中に選択科目があります。学校や生徒の要望、時期等によって受けられる科目は変わってきますが、リーティング、ライティング、スピーキング、リスニング、ボキャブラリーなどの科目が受けられます。弱点や関心のある特定の分野を重点的に学習できるのが、この選択科目の魅力。英語力によって受けられる科目等も変わってきますが、ビジネス英語やtoeic対策にニュースを読んだり見たりする時事英語やディベートなどユニークな科目を設定している学校もあります。
アクティビティ
授業後にある参加自由のアクティビティは、英語を使う機会を増やしクラスメート以外の友人を作る絶好の機会。勉強をしている意識がなくとも楽しく英語を使うことができ、自然と英語力もアップします。 サッカーや卓球などのスポーツ系のアクティビティに加え、都会の学校では美術館(入場料は各自負担)や観光名所を巡ったり、田舎町の学校ではビーチでクリケットを行ったりハイキングに出かけたりします。また、大人数で行くからこそ、動物園や水族館で団体割引が効くなどのメリットも。スポーツに美術などを通して、共通の趣味を持つ友達と出会えたりと、交友関係を広げるには最適の場所です。日帰りで近郊の観光名所を巡る有料の週末アクティビティを行っているところもあります。
また、アクティビティとは少し違いますが、学校によっては学校全体のイベントを行うところもあります。月に1回あるテスト後の時間を使って、運動会や文化祭、クリスマスパーティーなどを行うところもあります。 以前通っていた学校では、テスト終了後に学校付近でオリエンテーリングがありました。クラス内でいくつかのグループに分かれて、渡された紙に書かれた「〇〇(pub名)に置いているビールは次のうちどれ?」「〇〇(レストラン名)の開店時間は?」などの質問に答えながらバーベキュー会場となる公園を目指すのです。道中、待ちゆく人に尋ねたり、お店の人に話を聞いてみたりと現地の人との交流が持てるイベントは“楽しみながら英語を学ぶ”をまさに実践。身体を使って覚えた英語は忘れないと言われています。アクティビティやイベントにはぜひ積極的に参加してみてください。